4月22日放送の第1話の視聴率が13・7%、29日の第2話は12・4%を記録した、嵐の二宮和也主演ドラマ『ブラックペアン』。数々の大ヒットドラマを生み出してきた、TBSが誇る日曜夜9時枠の日曜劇場なのだが……、
「ドラマスタート直前に報じられた、元フリーアナウンサー・伊藤綾子さんとの“継続愛”で“ミソ”がついてしまったのか、少々物足りない数字にも思えます。
まあ、今回はGW期間中ということもあって、リアルタイムで視聴をせずに録画するj人も多かったのではないでしょうか」(テレビ誌編集者)
そんな録画番組を見る際に、本編合間のCMを飛ばして再生することは少なくはないだろう。しかし『ブラックペアン』の全放送を見た視聴者は目を疑ったのではないだろうか。驚くべきCMが挟まれていたからだ。
まず第1話では、早々に緑茶『伊右衛門』のCMが。そう、出演するのは草なぎ剛だ。そして第2話には、同じくノンアルコール飲料『オールフリー』CMが流れて、香取慎吾と稲垣吾郎が映された。
そう、昨年9月にジャニーズ事務所を退社したハズの元SMAPの3人が、2週続けて二宮の主演ドラマに“登場”したのだった。
「『新しい地図』を立ち上げた彼らを先導しているのは、ジャニーズのメリー喜多川副社長から追い出される形になったI元マネージャー。
2人は“犬猿の仲”です。もちろん、企業にCM枠を売るのはテレビ局や広告代理店なのですが、これまでであれば“忖度”が働いて、今回のように香取さんらが露出するような形はありえなかったと思います。それでも至ったということは、ジャニーズサイドも“NO”とは言えない事情があったのかもしれません」(テレビ局関係者)
そんな“特例”がまかり通った事情として、3人を起用しているのが大手企業『サントリー』だから、との見方がある。
「いわゆるナショナルクライアント案件ですが、先のSMAP騒動で少なからずイメージを下げてしまったことにより、ジャニーズタレントを積極的に起用したいクライアントが減っているとも言われています。
メディアはスポンサーありきの世界ですからね。元SMAPが出演しているCMとはいえ、無下にはできません。その“見返り”ではないでしょうが、V6の森田剛さんが4月から起用されているサントリーの新商品『ザ・カクテルバー プロフェッショナル』のCMも、しっかりとドラマに挟まれていました。
近藤真彦さんも長らくサントリーにお世話になっていますし、同社のジャニーズ起用CMは増えていくのかもしれません」(同・テレビ局関係者)
なるほど、いずれは嵐メンバーらのスポンサーにもなりえるかもしれない。そのためには“停戦”もやむなしか。
一方で、メリー副社長の娘で嵐を担当するJ副社長と、I元マネージャーとの仲についてもささやかれる。
「J副社長は、Iさんの在籍時代から互いの仕事に干渉することなく、メリット次第では協力もしていたと言います。“次期社長はどっちか”などとは周囲が騒ぎ立てていただけで、本人たちはとくに仲良くも悪くもなかったそうです。
そして実質、J副社長がジャニーズの中心になりつつある今、とくに世論には注意を払っているようですし、“『新しい地図』を排除することは得策ではない”と考えているのかもしれません。むしろ退社した元ジャニーズとも関係良好であることをアピールしたいがために『ブラックペアン』に3人を“登場”させたのかもしれませんよ」(芸能プロ幹部)
そこには“ブラック”な思惑がありそうだーー。