「今朝は5時に起きました。最近はドラマの撮影で4~5時に起きる日が続いていたので、休みの日でも7時くらいに目が覚めると”こんなに寝て大丈夫かな“って心配になります(笑)」
撮影中、カメラに向ける真剣な眼差しから一転、笑顔を向けてそう話すのはディーン・フジオカ(37)。爽やかなイメージから、なんとも朝がお似合いだが、
「もともと朝はそんなに強いほうではないんですけどね」
と笑う。そんなディーンが主演を務め”壮絶すぎる“と話題なのが、ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』。冤罪で捕まり復讐に燃える主人公・柴門暖を演じ、投獄中のシーンでは粉じん&血まみれのボロボロになった姿に注目が集まった。これには本人も、
「頭から粉じんをかぶって、口の中まで真っ黒。しかも、においもすごかったんですよ!! 洗っても洗っても取れなくて、せっかく洗い流しても数時間後には撮影でまたその姿。もうトラウマです」
結婚詐欺師、脅迫屋、復讐鬼……と、ひとクセもふたクセもある役柄が多い!
「なんででしょう? 僕自身、気になりますね。もちろん意図的ではないですよ(笑)。役者はお仕事をいただいて成立するものだと思うから、これも縁なのかな」
ちなみに本作では”怒り“が主人公の原動力だが、
「僕も人間ですから、もちろん怒ることだってありますよ」
と明かす。それでも笑顔がトレードマーク。心穏やかにいられるワケとは?
「自分が尊敬する先輩たちは、感情をコントロールできる人ばかり。知恵を使って困難を乗り越えていく姿を見て、僕自身、感情的になったらそれ以上成長できない気がしていて。復讐もオススメはしないです(笑)。幸せになるアプローチをとったほうが絶対にいいし、自分がハッピーになることがいちばんの復讐だと思うので」
ただ、ひとつだけ例外があるそうで、唯一、復讐心を燃やす存在が……。
「花粉ですね。もう僕、花粉症が嫌で日本を飛び出したほどひどくて。だから、花粉を出す木を全部どんぐりの木に植え替えてやりたい!!」
そう言ってお茶目な一面ものぞかせ場を和ませるディーン。出会いは大切にしていて、
「職業的に、仕事で出会った方とは2度と会わない可能性もある。だからひとつひとつの出会いを大事にしていきたいんです。それは人はもちろん、仕事に対してもそう。また出会えると思ってやるのと、”これ1回きり“と思ってやるのでは全然違う。感謝も生まれますから。その気持ちはこれからも忘れないようにしていきたいです」
その人柄からか、どの現場でも”愛されキャラ“だが、その秘訣を聞いてみた。
「そんなことがあったら教えてもらいたいです!!(笑) もちろん和気あいあいとやっていけたらと思いますが、みんながみんなそうだとは思わないから、あまり自分からガンガン(心の)ドアを開けてよ~みたいなことはしないですね。ただ、“来る者、拒まず”ですよ!!」
今回の現場に関しても和やかなムードで進んでいるとのこと。そんな中、共演の関ジャニ∞大倉忠義から、ディーンが”控室でずっと逆立ちをしていた“という情報をキャッチ!!
「CMの撮影で逆立ちする仕事があって、その練習をしていました。ちょっとならできるんですけど、うまい人って、逆立ちしたまま開脚したり、何十秒もやっていられる。今、それを目指しているんです」
どこ目指してるんですか……!!
「ははは。やっぱりずっと身体が緊張しているとそれはそれでよくないなって。運動がいちばんのストレス解消になると思うんです。あと、食事も大事。運動と食事が今の僕の娯楽……。なんだかそれしか楽しみがないみたいで、寂しい!!(笑)」
<出演情報>
ドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』
フジテレビ系/毎週木曜夜10時~