5月10日、山口達也の騒動で打ち切りになった『Rの法則』(NHK Eテレ)について、NHK会長は損害賠償請求を検討していると明言。水面下では関係者が騒動の後始末に追われている。
「NHKはギャラや制作費は安いですから、この番組も制作費は1本200万~300万円ほど。損害賠償金といっても数百万円程度ではないでしょうか。ですが、急きょ番組を差し替えたり、出演部分をカットした民放は、こんな損害ではすまないでしょう。
それなのに、『ザ!鉄腕!DASH!!』など山口さんが3本もレギュラー番組を持っている日本テレビや、『TOKIOカケル』のフジテレビなどは、すでに損害賠償は見合わせることを決めたようです。まあ、両局とも嵐をはじめとしたジャニタレにおんぶに抱っこですから。ここで事務所に“貸し”を作っておこうということなんでしょうね」(スポーツ紙記者)
テレビ局は泣き寝入りしても、TOKIOに年間8000万円とも1億円ともいわれているCMギャラを支払うクライアント企業は黙っていないだろう。
「山口さんはほかのメンバーと一緒に『ヤマト運輸』と『スズキ自動車』のCMに年間を通じて出演していた。すでに両社ともCM放送を中止しています。その間、企業は宣伝活動の機会が失われるわけですから、普通ならそのぶんの莫大な違約金が発生するのです」(広告代理店関係者)
だが、人気アイドルを数多く抱えるジャニーズ事務所の力は、広告業界でも絶大だ。
「ある大手広告代理店は元SMAPの『新しい地図』の3人とはまったく取引しないほど、ジャニーズに対し気を遣っている。彼らは全力でクライアント企業の懐柔に動いています。ヤマト運輸に対しては、4人のギャラを大幅に値引き、撮り直しでおさめようと動いているようです」(同・広告代理店関係者)
だが、スズキ自動車のCMだけは4人でとはいかないようだ。
「ソリオという車種は小型ながら大人5人で乗れるというのがウリなんです。なので、メンバーが減ってしまってはアピールにならない。
もともとはKAT-TUNがCMキャラクターだったのですが、メンバーが減って5人組のTOKIOに代わった。そんな、ジャニーズにとっての“お得意さま”は、何としても手放したくないんですよ」(キャスティング会社関係者)
そこで、あのビッグネームの名前までちらつかせ、水面下で交渉を行っているという。
「5人組といえばSexy Zoneなどがいますが、なんと火消しのために嵐の名前も挙がっているとか。年間CMのギャラが1億2000万円以上ともいわれる彼らですが、もちろん、そこはTOKIO価格に値引きされるでしょう。
過去に日産のCMに出ていましたが、辞めてから1年以上がたっているので、問題はない。1年ほどピンチヒッターを務め、後輩グループに渡すという筋書きを描いているのかもしれませんね」(同・キャスティング会社関係者)
一説には3億円とも報じられたCM違約金。事務所サイドとしては、あの手この手で減額する策を練っているそうだが、4人になったTOKIOの商品価値の下落は避けられないようだ。