V6三宅健と滝沢秀明による新ユニット、その名も『KEN☆Tacky』が結成、7月18日にシングル「逆転ラバーズ」でCDデビューすることが発表された。
ジャニーズではこれまでにも、KAT-TUN亀梨和也と山下智久の『修二と彰』『亀と山P』や、香取慎吾と山下智久の『The MONSTERS』、KinKi Kids堂本剛とTOKIO国分太一の『トラジ・ハイジ』など、グループの垣根を飛び越えたユニットが結成され、CDをリリースするケースは過去にいくつも存在する。
「中山優馬とHey! Say! JUMPの山田涼介、知念侑李による『NYC』は、何年にもわたり活動しました。また、TOKIOの城島リーダーとTHE ALFEEの坂崎幸之助さんの『坂崎茂』や、東山紀之さんとV6森田剛さんに、当時子役だった須賀健太さんを加えた『トリオ・ザ・シャキーン』など、外部の人とのコラボユニットもありました。
他の事務所でこのようなユニットを組んだとしても、スペシャル感を出すことは難しい。それぞれのグループとメンバーの、認知度がとても高いジャニーズタレントだから成立するものだと思います」
と、ジャニーズ事情に詳しいある芸能記者は言う。
「今回のユニットは、もとはタッキー主演の人気舞台『滝沢歌舞伎』の2016年公演から、三宅くんが出演するようになったことがきっかけといっていいと思います。今年の公演で3年目となり、ユニット結成をその初日に発表、CDデビューを千秋楽に発表ということになりました。
初年度から、タッキーの先輩でノリのいい三宅くんとの掛け合いは評判がよく、チケットの人気もはね上がったと聞きます。“ケン”と“タッキー”で“ケンタッキー”という、ダジャレがきいたユニット名の収まりの良さもあり、一昨年にはケンタッキー・フライドチキンのCMに起用もされました。『ケン!』『タッキー!』と、呼びかけ合う内容でしたね」(前出・芸能記者)
三宅健の存在感
今回のCDデビューに関して、あるテレビ関係者は、タッキー&翼の活動休止も影響しているのではないかとみる。
「それぞれの個人活動の充実を目指すと発表していましたが、舞台は充実しているものの、ソロ歌手としてタッキーをいきなり第一線に出すのはさすがに難しい。でも、タッキーはジャニーズの顔の一人ですから、あまり地味な歌手活動をさせるわけにもいかない。
そこで、すでにCMなどの実績もあり、先輩でもある三宅健とのコンビ結成は、限定的とはいえ、滝翼に代わる新ユニットという話題性を狙ったのではないでしょうか。
三宅も、結婚で話題の森田や岡田、『あさイチ』終了後のドラマが好調なイノッチに比べるとV6の中ではやや存在感が薄くなっていたので、お互いのメリットもあると言えます」
すでに一部で披露されているデビュー曲の「逆転ラバーズ」は、サビで「ケンタッキー、ケンタッキー」とユニット名が連呼される、ノリのいいダンス曲。前出の芸能記者は言う。
「これまでの『滝沢歌舞伎』でも、2人で歌う曲は披露されてきていますが、『逆転ラバーズ』は、V6とも滝翼ともまたイメージの違う明るい曲。サビのケンタッキー連呼は、一発で覚えられるキャッチーさもあります。昨年の『亀と山P』もそうでしたが、ザ・ジャニーズといった空気をあえて演じているような雰囲気ですね」
冒頭に挙げたスペシャルコラボユニットには、ヒット曲も多い。『KEN☆Tacky』にも、その仲間入りが期待されるところだ。
<取材・文/渋谷恭太郎>