間もなく1年になる。昨年6月、草なぎ剛、香取慎吾、稲垣吾郎は、ジャニーズ事務所に契約更改の意思がないことを伝えた。
「契約更改の時期の3か月前に、事務所が所属タレントに意思確認をするのは芸能界の習わしです。SMAPは毎年9月に契約更改していましたから」(芸能プロ関係者)
結果、3人は独立。木村拓哉と中居正広は残留することになったのだ。
木村は当初から残留が決まっていたので、“裏切り者”扱いされるくらいで、特に大きな問題はなかったのだが、中居が3人と行動を共にしないとわかったとき、驚いたファンは多い。
「木村以外の4人は一丸、というか一蓮托生だと思われていたので、ファンだけじゃなく驚いたマスコミも多かった。ただ、独立の話が浮上して、しばらくたってから、中居は残る、という噂が出てきていたのは事実です。考えられる理由はいくつかありましたから」(スポーツ紙記者)
その理由のひとつには、新CMが決まっていたことが挙げられていたが、ほかにも、
「彼は計算高いという評判でしたから、あの時期に独立しても何もメリットがないと思ったんじゃないか、とか、自分がプロデュースして可愛がっている後輩グループ『舞祭組』が一人前になるまで見放すことができないと言っていたとか」(前出・スポーツ紙記者)
本人が何も語っていないので真意はわからない。でも、そもそも独立じゃなく、残留するのに理由を述べる必要もないといえば、ないのだが。
ところが、残留が決まった直後から
「1年後に中居も独立する」
という話がマスコミ関係者のあいだに広まり、彼の動向から目が離せなくなったのである。
「後輩の件もありますが、昨年の時点では、彼もまだ先が読めず不安だったじゃないでしょうか。はたして独立した場合に自分の番組が継続できるかどうか、新しい仕事が入ってくるのか心配だったと思います。実際、独立組の番組は軒並み打ち切りになりましたからね。
でも中居さんは現在、着々と足場を固めているように思えます。今の彼に、もはや不安など何もないでしょう」(前出・芸能プロ関係者)
そんな中、発売中の『女性セブン』(6月7日号)が、中居と香取が一緒に食事していたという目撃談を載せている。さらに、中居は最近、SMAPや独立した3人について思わせぶりな発言をしているとも書かれていた。
「ケンカ別れしたわけじゃないですから。中居は3人のことを気にかけていますし、3人も中居の気持ちをよくわかっています。3人が独立したとき、中居は、彼らとは合流しない、と言っていたそうです。その“彼ら”とは、元マネージャーの飯島さんも含めてでしょう。合流はないでしょうが、だからといって、彼の独立がないとも言いきれません」(前出・スポーツ紙記者)
目前に迫った契約更改。どんな結果が出るのだろうか。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。