「その患者、1000万でもみ消してやるよ」
悪魔のような笑みを浮かべながら、罵声を浴びせまくる天才医師を好演している二宮和也。日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)は視聴率も13%前後をキープしている。
「論文を提出しないため、医者としてのランクが低い二宮さん演じる渡海征司郎は、誰よりも手術の技術は高く、ほかの医師とは一線を画しています」(テレビ誌ライター)
ふたりとも左利き
二宮がほかの医師を罵るシーンは、胸がキリキリするほど嫌みったらしいが、ウラにはこんなエピソードが。
「二宮さんが、“アドリブ”をたくさん仕掛けています。一緒に演じている人たちも、そのドSっぷりにかなり本気で驚いているシーンが多いんです。この嫌みや意地悪をよく受けるのが、研修医役の竹内涼真さんと、ほかの大学病院から出向している医師を演じている小泉孝太郎さんです」(制作会社スタッフ)
竹内はあまりの迫力に、第2話では台本に書いていない涙を思わず流したことも。
「それを見た二宮さんが“泣いちゃうくらいなら、辞めちゃえよ”と、さらにアドリブをかぶせていました。小泉さんも、カットの声がかかると、“刺さるわ……”と本気で凹んでいることが多々。二宮さんは、“俺、性格悪いんだろうね”と楽しそうに笑っていますけどね」(同・制作会社スタッフ)
ドスのきいたセリフを連発している二宮だが、現場を盛り上げるムードメーカーにもなっていて、竹内もよくなついているそう。
「二宮さんと竹内さんは2人とも左利きなので、手術シーンは一緒に確認作業をしていますね。二宮さんも今回が初の外科医役。医学用語はカタカナだったり、聞き慣れない言葉だったりで覚えるのが難しいようで、“苦労するしツラいわ~”と弱音を吐くこともあるそうです」(芸能プロ関係者)
手術シーンの取材のために、実際の心臓手術や縫合手術を見て、メスの使い方や声のかけ方などを練習したキャストたち。撮影の合間には、呪文のように医学用語をブツブツつぶやいているとか。
「休憩中には竹内さんと葵わかなさんが楽しそうに話し込んでいることも。2人とも朝ドラ出身なので、大変さでも語っていたんじゃないですかね」(同・芸能プロ関係者)
手術シーンでは、思いがけない“弊害”も生まれているという。
「手術シーンの臓器は、牛のモツを使っているんです。電気メスで切るなどの撮影をすると、スタジオ内にはかなり香ばしい匂いが……。みんなで“焼き肉食べたくなっちゃうね……”と思わずこぼしています(笑)」(前出・制作会社スタッフ)
長丁場に及ぶ勝負メシは、焼き肉で決まり!?