15歳の新人モデルが世の中をざわつかせている。
5月27日に発売された『ELLE JAPON(エル・ジャポン)』(7月号)の表紙を飾った一人の少女。
彼女の名前はKoki(コウキ)という。『エル・ジャポン』の表紙には《エル独占! 注目の新人モデル》という文字が添えられていたが、誌面では彼女の両親が誰かについては触れていない。しかし、この少女がただの新人モデルではないことが、その日のうちに広く知れ渡ったのである。
マスコミは大騒ぎ。それもそのはず、彼女は木村拓哉と工藤静香の次女『光希』だったからだ。
「木村と静香の子どもに関しては、生まれたときからなにかと話題に上がっていました。そういえば長女は静香似で、次女は木村似と言われていましたね。姉妹で音楽の道に進むとの報道もありましたが、次女がいきなりモデルデビューですから、驚いた人は多いでしょう。しかも雑誌の表紙ですよ」(スポーツ紙記者)
単にモデルで、ショーやグラビアに登場しただけでは、ここまで注目はされなかっただろう。表紙というのが大きいのだが、それよりもやはりあの“木村拓哉・工藤静香”の娘ということが最大のポイントなのは言うまでもない。
話題にならないわけがないだろう。
もしKokiの両親が誰か知られなかったらーー
そこで気になるのは、もし彼女の親が二人だと知られていなかった場合、これほど反響があったかどうか? なのだが。
芸能界に“二世タレント”は多い。そしてデビュー時に、誰が親であるかは多くの場合、知られていて、当然のように“七光り”が働く。
だが、なかにはブレークするまで誰が親か知られることがない場合や、そもそも報じられない場合もある。
「宇多田ヒカルが代表的な例として挙げられますが、彼女は才能があって、“七光り”に頼る必要が全くなかったからです。ですがモデルとなると、その才能を測るのは難しいでしょうね。それに宇多田の母親の藤圭子と木村拓哉では話題性において、くらべものになりません」(音楽誌ライター)
ネットでは、
「両親の名前を伏せてデビューしてほしかった」
「両親のことを隠しておいた方がかっこよかった。成功しても“七光り”だと思われるし」
というような意見が見られた。だが、厳しい見方をする人も。
「キムタク・静香の娘ということが知られていなかったら、当たり前ですが、こんなに話題になったとは思えません。もし彼女に才能がなければ、ブレークしないで終わる可能性も大きいですからね」(芸能プロ関係者)
Koki本人は、両親の名前を一切出さないで活動していくつもりだったそうで、撮影も極秘で行われたというが、結果的には瞬時に知られることになった。
「Kokiさんご本人が知っていたかどうかわかりませんが、今回の鮮烈なデビューは“静香さんサイド”の戦略だったのではないでしょうか。あの雑誌のプロモーションの仕方と、その後の報道の流れをみれば、仕組まれていたことは一目瞭然です。
静香さんは結婚してからこれまで、夫のこともあって、表舞台で自分が望むように芸能活動することはできませんでした。子どもを華々しくデビューさせることで、うっぷんを晴らしたかったのではないでしょうか(笑い)」(前出・芸能プロ関係者)
芸能界は実力の世界。これほどまでの“七光り”があっても、必ずしもブレークするとは限らない。偉大な両親よりも大きな光りを放つ日はくるのか!?
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。