女性の永遠のテーマである “ダイエット”。最近は、糖質制限ダイエットが流行っているが、実はそこには「恐ろしい罠」があるというのは、『40代からの食べてやせるキレイな体のつくり方』(あさ出版)の著者である三田智子さん。彼女が理事を務める「日本栄養バランスダイエット協会」が提唱するダイエット法とはーー
糖質制限ダイエットの恐ろしい罠
糖質制限ダイエットが大流行したこともあり、痩せたいなら糖質をカットすればいいと考えている方はとても多いようです。
しかし、糖質制限には恐ろしい罠があります。
私の周りの40代以上の糖質制限ダイエット経験者の多くは、糖質をカットしても痩せないか、痩せても元の体重以上にリバウンドしてしまっています。
一生、炭水化物を食べないのであれば話は別ですが、ほとんどの方は目標体重に達したら(もしくは目標体重の志半ばで)、糖質を摂取するようになります。
すると、それまで長期間、糖質が体内に入ってこなかったために、身体は次にいつ糖質が入ってくるかわからないという焦りから、摂取した糖質を「脂肪」として蓄えようとしてしまうのです。
糖質制限ダイエットとは、痩せたい気持ちとは裏腹に、脂肪がつきやすい身体を自分でつくっているようなものなのです。
特に40代以降の方は、栄養を制限する方法で痩せると、肌がカサカサになったり、シワが増えたりなど美を損なうだけでなく、健康も害する方が少なくありません。
不調があらわれたら「美味しく食べて痩せる」
40代以降の悩みで多いのは、「健康面で不安がある」「疲れやすい」「食べていないのに太る」「白髪や抜け毛が増えた」「シワが増えた」「肌のくすみが気になる」などではないでしょうか。
40歳前後を境にがくんと代謝が落ちるため、若い頃と同じように過ごしては、身体のいたる箇所に“老い”が現れるのは当たり前のこと。
これらは、無理なダイエットをすることでさらに加速していきます。
「痩せたい!」
「今より健康になりたい!」
「若い頃のような外見に戻りたい!」
「元気を取り戻したい!」
「できれば、我慢しなくていい、つらくない方法で……」
そんなわがままな願いをすべて叶えることができる方法が「モデル体型ダイエット」なんです。ダイエットと名がつくものの、その効果は減量にとどまりません。
1日3食穀物を食べる、運動禁止、お酒もスイーツもOKという誰もが最初は嘘だと疑ってしまうようなメソッドにも関わらず、実践者からは減量したという意外にもたくさんの嬉しい声が届いています。
「健康診断の結果がE判定からA判定になった」「更年期の症状が和らいだ」「肌や髪にツヤが出てきた」「痩せにくかった下半身がスッキリした」「お通じが良くなった」「若返ったと言われた」「お酒やたばこを自然とやめることができた」などなど。
誰でも、美味しく食べるだけで、健康的に痩せることができるのです。
これまでの常識を覆す1日3食、穀物摂取のすすめ
「食べなければ痩せる」と思われがちですが、40代以上に関して言えば、大間違いです。むしろ、食べないと痩せません。
食べずに空腹の状態のままでいることは、痩せにくい身体をつくることになります。
空腹の状態で食事をすると、血糖値が急激に上がります。すると、血糖値を早く下げるためにインシュリンが大量に分泌されます。このインシュリンは、消費されなかった炭水化物などに含まれる糖を脂肪に変えて蓄えるという働きがあります。
「空腹になる⇒甘いものなど糖の多いものを食べる⇒血糖値が上がる⇒インシュリンが大量に分泌される⇒太りやすくなる」という事態を招いてしまうのです。
つまり、“空腹はダイエットの大敵”というわけです。
「モデル体型ダイエット」では、水分、穀物、卵、乳製品、野菜、果物・芋類、肉・魚・豆のすべてを摂取する「黄金バランスの食事」を推奨しています。1日3食、この「黄金バランスの食事」をすることで、健康的に、痩せることができます。
それぞれの食品は1日に摂取すべき量が決まっていますが、中でも、特に穀物(炭水化物)は、3食必ず、食べることが大切です(お米だけでなく、パンでも麺でもOK!)。
実践者の中には、穀物をしっかり食べるだけで、痩せて体質が変わったという方がいらっしゃるくらい、穀物の摂取は必須です。