満島ひかりが出演予定の主演舞台を降板したと、一部スポーツ紙が報じた。
問題の舞台は11月に公演されるシェークスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』。
記事によれば、同舞台は、ジュリエットを演じたいと、満島自ら企画を持ち込んだのだという。脚本、演出は宮藤官九郎が手掛けるという。
いったい彼女に何があったのか。満島の事務所は降板に関して、体調不良や、スケジュールの関係、本人が最後までやり遂げる自信がないなどの理由を挙げていたようだが……、
「先月には、中越典子が健康上の理由で舞台降板を発表していますが、最近の舞台降板といえば、3月に森田剛と結婚した宮沢りえ。彼女の場合は妊娠を疑われています。舞台ではありませんが映画の撮影開始直前に降板した真木よう子が似たような理由でしたね」(ワイドショースタッフ)
昨年の11月、真木は出演予定だった映画を突然降板した。所属事務所は、真木の体調不良を理由に、長期にわたる撮影が無理だとし、やむなく降板を決定、ファンや関係者に謝罪している。
年が明けて、真木は所属事務所から独立、
「事務所は、本人との考え、方向性について相違があったため、契約を終了したことになっていますが、簡単に言えば、扱いにくい、マネージメントしにくいから、一緒にやっていけなくなったと言うことでしょう」(スポーツ紙記者)
その後は 映画降板直前に報道された、クラウドファンディングによる写真集作成の騒動なども相まって、真木にまつわるネガティブな報道が続き、彼女はすっかり“お騒がせ女優”のレッテルを張られてしまった。
満島も、降板報道が出たとたん、
「ネガティブな話が広まりだしています。以前に取材のドタキャンが報じられましたが、事務所から独立したのは彼女のわがままからだ、とか、自分の考えを曲げることを嫌い、撮影現場でも言いたいことをズバズバいって、スタッフも共演者も引いてしまう、とかね。ほかにも、独立してからは周りがイエスマンばかりで、彼女をコントロールできる人がいないとか」(芸能プロ関係者)
だが、取材してみても、彼女が特別わがままだという話は出てこなかった。
「演技派といわれる実力のある俳優、女優はたいてい我(が)が強いものです。でも、自分の考えをはっきり口に出せないようではいい女優にはなれませんからね。
それをわがままと捉えるのはどうかと思います。そういう役者たちを上手に扱い、才能を引き出してやるのが、プロデューサーや監督の役割じゃないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)
また、今回の舞台は、まだ正式に制作発表もされていなかったので、満島の降板が、制作サイドに大きなダメージをあたえるとも思えない。すでに代役が決まっているというし。
降板の理由として、満島の妊娠の可能性が大きいという報道もある。もしそうだとしても、おめでとう、とエールを送られるどころか、
「自己管理ができていない。プロとして失格だ」
などと叩かれる。
彼女に“お騒がせ女優”のレッテルを張るのは酷すぎないか。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。