6月22日で故・小林麻央さん(享年34)の一周忌を迎える。
夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)は10日に一周忌法要にあたる「一年祭」をすでに行い、同日のブログで「滞りなく終わりました」と報告。麻央さんの姉、小林麻耶(38)もブログで一年祭を終えたことを報告している。
麻央さんが亡くなってからの1年間で、海老蔵家の周辺ではさまざまな出来事があった。
麻央さんが、姉の麻耶や母親に付き添ってもらい通院していた民間療法クリニックが、無届け医療をおこなっていた件で行政指導が入り業務停止になったのは亡くなってから1週間後。
海老蔵家で奮闘する、姉の麻耶
麻央さんの病気が発覚した時、有名大学付属幼稚園に合格していた長女の麗禾ちゃんは、幼稚園を変更してママの闘病と向き合っていた。その付属幼稚園の系列小学校への入学式は、闘病中の麻央さんも楽しみにしていた行事の一つでもあった。
長男・勸玄くんはママを亡くしたわずか11日後、海老蔵に抱かれながら宙を舞い、観客を魅了した歌舞伎座での公演を経験。来月7月5日からは約1か月も続く『七月大歌舞伎』に昼夜での出演が決まっている。
勸玄くんの舞台出演を誰よりも心配し、本格的な治療のギリギリまで稽古に付き添っていた麻央さん。病床で最年少となる宙づり舞台を心待ちにしていたのも麻央さんだったが、どちらも付き添いや見守ることはもうできない。
この1年間、さまざまな麻央さんの思いをつないできたといえる姉の小林麻耶は、一時期行動を別にしていたという報道もあったが、今も以前と同じように海老蔵家で日々奮闘している。
「仕事のない時はほぼ毎日、子供たちの送り迎えをしていますよ。そのために車も購入したほどです。車には若葉マークと『CHILD IN CAR』の黄色いステッカーを貼り、伯母というより完全にママ状態ですが、本人も毎日、運転が上達しているようで楽しんでいるようです」(事務所関係者)
この車も麻央の闘病中にはなかったものだ。当時も麻耶と母親が代わる代わる子供たちの送迎をタクシーで行ってきた。
麻耶が若葉マークで運転を始めたのは、麗禾ちゃんの卒園式前後で、つい最近の出来事でもある。
「麻耶さんはそもそも気持ちが強いタイプじゃないんですよ。カラ元気でブリっ子してごまかしていますけど、本当は麻央さんのことで、今でもすぐに心が折れて落ち込んでしまうくらいなんです。
気持ちの支えは麻央さんの二人の子供たちで、運転すらしなかった彼女が自分でハンドルを握るというのは、今後の海老蔵家との関わり方として一つの覚悟でもあると思います」(前出関係者)
海老蔵の母や妹が、送迎や子供の手伝いに一切参加しないというのも暗黙の了解といえるのかもしれない。
7月公演は、あれからちょうど1年ぶりの舞台。成長した勸玄くん5歳の“雄姿”を麻耶と母、そして天国の麻央さんはそれぞれどんな思いで眺めるのだろうか。
<取材・文/宮崎浩>