香川真司

 ロシアで開催されている、サッカーW杯。

 コロンビア戦の前半6分に、先制PKを決めたのは香川真司。歴史的勝利を呼び込むキッカケとなったこのゴールは、彼の“努力”が実った結果だという。

「PKの練習をずっとやってきていたんですよ。本田圭佑がPKを蹴るという決まりがありましたが、彼がいないときのキッカーは特に決まっていません。そんな状況の中、“俺が蹴る”と自分からボールを拾いに行った姿からは、強い意志を感じました。 

 自分がスタメンで、本田が控えという状況を想定し、ワールドカップ前から練習していたからこそ、あのPKは決まったのだと思います」(スポーツ紙記者)

 現在は、世界のトップレベルともいえるドイツの『ボルシア・ドルトムント』でプレーしている香川だが、過去の代表戦では活躍できていなかった。今回まさに“汚名返上”を果たしたのだ。

今も昔も子ども好き

 コロンビア戦の翌日、香川を含む日本代表メンバーは、“休暇”を楽しんでいたそう。

「この日はワールドカップ期間中、唯一の“家族デー”で選手たちは現地に来ていた家族たちと、つかの間の休日を楽しんでいました。香川選手は独身なので、ほかの選手の子どもを抱っこしたり、あやしたりして面倒を見てあげていたそうですよ」(同・スポーツ紙記者)

 香川が小学5年生の冬から卒業まで所属していたセンアーノ神戸(当時は神戸NKサッカークラブ)で指導にあたっていた大木宏之監督も、彼の“子ども好き”だった一面を語る。

「当時のチームメートの弟や妹がグラウンドに来ると、率先して面倒を見てあげていました。彼が小学6年生のころ、私の自宅に遊びに来たときには、生後2~3か月の娘を1時間くらい抱っこしてくれていたことを覚えています」

 昨年7月には、香川に憧れるサッカー少年たちに、こんなうれしい“サプライズ”も企画していた。

「真司から“センアーノの練習に行きたい”と電話があり、うちのチームにサプライズで参加してくれたんです。肩を脱臼してから間もないころで少し心配していましたが、子どもたちと一緒にミニゲームに入ってくれて、最後には約100人の子どもたち全員にサインを書いてくれました。彼は、子どもたちのためにいろいろと動いてくれる選手なんですよ」(大木監督)

 未来の日本サッカー界を担う子どもたちに対しても、“アシスト”を欠かさない香川なのだった。