「テレビなどに映る姿そのままですね」
東福岡高校サッカー部、そして明治大学サッカー部で長友の1学年下でともにプレーした福崎裕さんは、長友佑都の性格についてそう話す。
「練習では誰よりも早くひとりでグラウンドに来ていました。高校時代は1年間ほぼ休みがないなか自主的に朝7時から1時間くらいずっとひとりで走り込みをしていましたね」
いちばん声が大きいのが長友
サッカーへのストイックな取り組みから離れた、普段の長友はどんな人だったのか。
「いろいろな場面で声をかけてくれたり、食事にも何度も連れて行ってもらいました。ピッチ内でもピッチ外でも怒ったり、言い訳をしているところを見たことがないです」(福崎さん)
大会前に妻の平愛梨とともに髪を金色に染めた長友。髪色のように明るく、また熱い性格はテレビ画面からも伝わってくる。
「取材エリアでもいちばん声が大きいのが長友選手(笑)。
記者の間でもみんながすごく好感を持ったのが、監督交代もありネガティブな情報が多く報道されるなか、彼は必死にチームを盛り上げたり、チームのいいところを伝えようとしていたところですね」
そう話すのは、前出の現地で取材を進めるサッカージャーナリスト。特に目を見張ったのが今大会直前、最後のテストマッチとなった、パラグアイ戦後のことだった。
「長友選手はスタメンをはずれ、出場しませんでした。試合に出ていなかった選手というのは、試合後はほとんど話さないんですけど、彼は試合に出なかった選手のなかでいちばん話していた。
むしろあまりに長く熱く話すから、吉田麻也選手に“試合に出てないのに、何をそんなに話してるの?”なんてイジられたくらい(笑)。“長友さん、試合出てないんだから、もう行くよ!”って」(同・サッカージャーナリスト、以下同)
しかし、それは自分が目立つためではない。
「周りの批判的な空気を和らげたいという思いもあったと思うんです。“試合ではまだうまく結果につながっていないけど、練習ではうまくいっている”と、ポジティブな部分を一生懸命メディアに伝えようとしていました。選手という当事者でありながら応援団長のような熱い存在ですね」
太陽のように明るいその性格で日本を引っ張って!