チョン・ヘイン 撮影/佐藤靖彦

 今、ソウルを旅するとチョン・ヘイン(30)の笑顔をよく見かけるはず。今年、韓国でもっとも話題になったドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』は、彼を一躍トップスターへと押し上げた。

「どの作品も僕にとって大切で意味があるんですが、このドラマはもっとも意味をもつものになりました」

 彼が演じるゲーム会社に勤めるジュニが海外赴任から戻り、ソン・イェジン演じる姉の親友で20年来の幼なじみであるジナと久々に再会するところから物語は始まる。

「ジュニと僕の共通点は、落ち着いていて、自分の感情を正直に表現するところ。ただ、言葉でも伝えられるところが少し違うかも。僕は恥ずかしがり屋で、どちらかというと内気な性格。セリフを言うとき、ちょっと恥ずかしいときもありました」

 キスシーンの多さが話題となった今作。ジュニがジナを抱き上げてキスする“飛行機キス”など、恋愛細胞を生き返らせる作品と言われた。

僕もその瞬間、瞬間でときめいていました」と語る彼に、ドラマのジュニのように、女性をキュンとさせる行動ができるのかを聞くと、

「はい!(笑) 彼と僕は本当にシンクロ率が高いんです。なので、妄想しながらドラマを見ていただいても大丈夫です(笑)。このドラマは改めて“愛”について、考えるきっかけになる作品。そして、劇中のふたりが愛を育んでいく過程を盗み見しているようなドキドキした気持ちも味わえると思います

 最後に、気になっていた年上女性との恋愛はアリかを聞くと、

「年上でも年下でも、女性に惹かれるときに年齢は関係ないです。自分のやるべきことにプライドを持っている方が素敵だなと思います」

犬と猫、どっちに似ている?

「犬だと思います。僕自身が犬を好きなこともありますけど。犬は表情が豊かですよね。猫も表現しないわけじゃないと思いますが、犬のほうがその幅が広い気がするんです。それに、猫は自分の感情を隠す感じがして。僕は、正直な方が好きなんです」

弱点や苦手なことは?

 苦笑いしながら、「性格がとても慎重で、何かを決めるまでに時間がかかるんです。それが弱点かな。特に食べ物を選ぶのが苦手。勉強でもしているかのように(笑)、メニューをずっと眺めているタイプです。ドラマの監督とイェジン姉さんと食事をご一緒したことがあるんですが、イェジン姉さんは、その場でテキパキ選んでくれる方なので、本当にありがたかったです(笑)」

<PROFILE>
 1988年4月1日生まれ。26歳のときに『百年の花嫁』(’14年)でドラマデビュー。同年の『三銃士』、’16~’17年の『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』、’17年の『あなたが眠っている間に(原題)』と話題作に出演するごとに存在感を発揮。『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』で第54回百想芸術大賞の人気賞を獲得した。7月には、韓国で初のファンミを開催。

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<作品情報>
『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(全16話)
CS衛星劇場にて、7月26日から日本初放送

■詳細は衛星劇場公式サイト http://www.eigeki.com