「今日、参加されている方々にも大きな被害があったと聞いております。心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の復旧が速やかに進むことを願っております」
うだるような暑さが続いていた7月25日、静岡県御殿場市で開かれた『全日本高校馬術競技大会』の開会式でそう話されたのは、秋篠宮家の次女・佳子さま。
「佳子さまが同大会の開会式に出席されるのは、'15年と昨年に続いて3回目です。
会場に到着した際には、地元の保育園児の出迎えに対して“待っていてくれてありがとうございます”“みんなは何歳ですか?”などと交流されていました。
開会式で出場選手にエールを送ったあと、午後に行われた競技を観戦してお帰りになりました」(皇室担当記者)
6月中旬にイギリス留学を終えてからは、初めての単独公務をこなされた佳子さまだが、ある秋篠宮家関係者はこんなエピソードを明かす。
「実は今回のご臨席に関しては、ぎりぎりまで悩まれていたようで、出席が決まったのは直前だったようです」
皇室ジャーナリストはその理由を、佳子さまの“お立場”を踏まえてこう説明する。
「ICU(国際基督教大学)4年生の佳子さまは、今年が最後の夏休みです。9月から始まる2学期に向けてのお勉強もあると思いますし、お友達とのご予定もあるでしょう。
しかし、皇族減少が叫ばれる今の皇室にとって“キーマン”である佳子さまは、成年皇族としての自覚が強いからこそ、夏休み中でも公務に励まれているのだと思います」
来年5月のお代替わり後は、秋篠宮さま(52)が皇位継承順位第1位の「皇嗣」となられる。
佳子さまにかかる大きな期待
今まで皇太子さま(58)が担われてきた公務を秋篠宮さまが引き継ぐことになる一方で、秋篠宮さまの13もの総裁職の引き取り手がいないことが懸念されている。
「延期になってはいますが、秋篠宮家の長女・眞子さまが再来年にご結婚予定で、今年10月末に高円宮家の三女・絢子さま(27)もご結婚します。さらに、絢子さまのお姉さまである承子さま(32)もかねてからお付き合いしている男性と、平成のうちに婚約されるという話もあります。
続々と女性皇族方が結婚されて皇室から離れてしまうと、“公務を行う皇族”がかなり減ってしまいます。その中で来年3月にICUを卒業予定の佳子さまは、秋篠宮さまの総裁職を受け継ぐ可能性があり、次世代皇室において非常に重要な役割を担われるでしょう」(同・皇室ジャーナリスト)
大学卒業後の進路に関しては、やはり“パフォーマンス”に関するお仕事に就職される見方が強い。
「約9か月間の英国留学では、リーズ大学の『パフォーマンス文化産業学科』で舞台芸術を学ばれました。
眞子さまも大学卒業後には、イギリスのレスター大学大学院で博物館学を学んだあと、都内のミュージアムに勤務されています。
佳子さまも同じように留学で得た知識を生かし、劇場やダンスパフォーマンスに関連する団体にお勤めされるかもしれません」(同・皇室ジャーナリスト)
秋篠宮家の現状を踏まえても、佳子さまにかかる期待は大きいという。
「眞子さまの婚約内定者である小室さんに関連するスキャンダルが報道され続けていることもあり、国民もおふたりのご結婚に祝福ムードではありません。
そんな中で帰国された佳子さまが公務にお出ましになることで、秋篠宮家の“イメージアップ”も期待できるでしょう。
年齢が近い眞子さまとも仲がよろしいので、相談相手としても適任だと思われます」(前出・秋篠宮家関係者)