それは住民を笑顔にし、勇気づける“嵐”だった。
「まだまだ暑い夏、大変だと思いますが、乗り切ってください。これからも東京からきちんと、自分たち5人……だけじゃなく、ジャニーズのアーティストみんなで応援してますし、きっかけを作って、ぜひ、みなさんにまた会えるように来たいと思うんで、暑い夏、頑張ってください! お邪魔しました!」
7月20日に、被災地でそう誓ったのは嵐の松本潤。
寄付総額は20億円
6月末に西日本を襲った集中豪雨。多くの死者を出した災害に立ち上がったのは、東日本大震災以降、毎年、復興支援を行っている嵐だ。
「嵐は、'11年より東日本大震災の復興支援として『嵐のワクワク学校』というイベントを開催しています。
これまでイベントの収益の一部は、東日本大震災の被災地に寄付されてきましたが、今年は西日本豪雨の被災地である広島県・岡山県・愛媛県にそれぞれ5000万円ずつ寄付されました。今回の寄付で、ワクワク学校の寄付総額は20億円に上ったそうです」(スポーツ紙記者)
今回、嵐は松本が広島と愛媛に、二宮和也が岡山を訪問し、それぞれの知事に義援金と支援物資を寄付した。
「松本さんと二宮さんは、実際に被災地で避難所となっている小学校も訪問しました。それぞれ写真撮影やサインに応じましたが、ジャニーズのアーティストがこれらに応じるのは極めて異例なことですね」(同・スポーツ紙記者)
広島で松本が訪れたのは、広島市内にある避難所となっている矢野南小学校。現在、同避難所でボランティアをしている40代の女性は、
「30分くらい滞在してくれました。義援金を寄付してくれたのもすごいですけど、本当にわざわざ暑いなか、直接ここまで来てくれて……言葉がないです」
松本は避難所で嵐グッズをプレゼント。Tシャツやタオルなどの嵐グッズのほかに歯ブラシや汗ふきシートなどがセットになっていた。
嵐グッズをもらい、松本から直接勇気づけられる言葉をもらった宮原和輝さん(17)は、現在、矢野南小の避難所に避難している。
「一緒に写真を撮ってもらったのですが、そのとき“大変ですね。頑張ってください”と声をかけてもらいました。カラオケで歌ったり、嵐は好きだったので、すごくうれしかった。いただいたグッズにはタオルや歯ブラシなども入っていましたが、もったいなくて使えてないです(苦笑)」
松本が訪れたことで、彼の周りにはサインや写真を求める人だかりができたが、
「僕がサインに名前を入れてくださいってお願いしたら、“Dear カズキでいい?”って言ってサインに名前を入れてくれたり、ひとりひとりすごく親身に対応してくれていました」(宮原さん)
今回の豪雨は、住民にとって一生忘れることのできない災害となったが、松本の行動や言葉も、きっといつまでも彼らの心に残ることだろう。