'14年7月に保釈された際には黒いスーツを着て終始、硬い表情を浮かべていたASKA

「今年の11月5日から、東京国際フォーラムでの公演を皮切りに、全国8都市10公演の全国ツアーを開催します。オーケストラとの共演となりますが、自身のソロ曲やCHAGE and ASKA時代の曲も歌いますよ」(スポーツ紙記者)

 7月21日に、ASKAが5年ぶりに全国ツアーを開催することを発表した。

 CHAGE and ASKAは、'09年に無期限活動休止を発表して以来、多くのファンが復活を待ち望んでいた。しかし、その思いは叶わぬものになってしまう。

築24年の自宅を4億円で売りに出す

「ASKAさんは'14年4月に、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役3年、執行猶予4年の有罪判決になりました。その後、復帰に向けて準備を進めていましたが、'16年11月に再び同容疑で逮捕。不起訴になりましたが、音楽活動からは遠ざかっていました」(同・スポーツ紙記者)

 今回のツアーは、そんな長い道のりを経て実現したのだ。

 長らく、ASKAの覚せい剤に関する取材をしてきたジャーナリストの中村竜太郎氏によると、復帰の背景には彼の音楽に対する強い思いがあったという。

彼は、逮捕されて以降も創作活動に熱心に取り組んでいました。どうしても音楽を続けたいと、地元の福岡で自分を支援してくれる人を頼ってスタジオでレコーディングしてました。

 4年間の執行猶予も終えるので、今回の全国ツアーはきちんとした形で音楽活動ができるタイミングでもあります」

 一時は、自身が犯した過ちによってどん底に突き落とされた。しかし、そんな経験もエネルギーにかえているようだ。

「執行猶予期間中に、ドラッグから脱却する治療を受けていました。その中で、これまで1日かかっていた曲作りも、4時間ほどでできるようになったそうです。

 今は、パワーがみなぎっているようですね。また、最近は新聞のインタビューなどで、若い世代に“ドラッグに手を出してはいけない”と啓蒙する側に回っていますよ」(中村氏)

 再スタートを切ったASKAとは対照的に、行き詰まっているのが昨年、彼が売りに出した家だ。

「昨年の5月から売りに出されているのですが、いまだに買い手が見つかっていません」(地元の不動産関係者)

 自宅は、都内の高級住宅街にある一戸建てだ。

昨年5月に売りに出された都内の自宅。洋風の照明が残されていて、当時の生活感が漂っている

「地上2階、地下1階建ての鉄筋コンクリート造りの豪邸です。地下には車が3台止められるガレージがあり、17・5畳のスタジオまであります。築24年と少々年季が入っていますが、4億円近い値段で売りに出されていますよ」(同・地元の不動産関係者)

 いい物件のように見えるが、なぜいまだに買い手がつかないのだろうか。

いくら立派な建物といっても、築24年もたった中古の物件ですから、かなりのリフォームが必要です。また、普通の人には、車3台分のガレージやスタジオなど必要ないですから、あまり魅力的ではありません。

 このあたりは都内でも人気の地域ですが、いくらなんでも4億円は少し高いと思いますよ。土地は約90坪ですから、高めに見積もっても3億円くらいでしょうか」(同・地元の不動産関係者)

 いっそのこと売却をやめて、もう1度そこから始めてみるというのもありかも!!