普段は静香の運転する四駆で送迎中の木村。父娘は楽しそうに話していた

彼女が“やってみたい"っていうことは、だったらその背中を押すことしかできないし、自分が“ああしろ、こうしろ"は絶対にできないので。自分がこういうこと(芸能界)を続けられる限り、見せるしかないですよね

 8月16日放送の『ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演した木村拓哉は、司会の宮根誠司との対談でモデルデビューした次女Koki,に触れられると「オヤジの背中を見せるだけ」と、父親の顔をのぞかせたのだった。

「彼が家族、子どものことについてテレビで堂々と話すのは、これが初めてです。VTR出演だけに、制作側もカットできたはずですが、それをしなかった。

 つまりジャニーズがGOサインを出したということ。大げさな物言いですが歴史的“解禁"ですよ。ジャニーズタレントで、ここまでオープンに家族に触れたのは“3人目"ではないでしょうか」(芸能レポーター)

 押しも押されもせぬ大スター・木村拓哉は、人気絶頂時の'00年に工藤静香と結婚。以後2女をもうけるも一切、家庭の話を持ち出すことはなかった。

 それは女性に夢を与えるアイドルという立場上、「既婚者」「父親」という現実を匂わせるわけにはいかなかったからだろう。

たとえば同じく2児の父親であるV6・井ノ原快彦は、主婦向けの情報番組『あさイチ』司会を8年間にわたって務めましたが、自分の家族については話しませんでした。

 育児の話題が何度も出ているにもかかわらず、不自然に思えるほど徹底していました。それがアイドルの、ジャニーズの“ルール"なのでしょう」(同・芸能レポーター)

 しかし、ジャニーズには“例外"もある。それが近藤真彦と東山紀之の2人だ。いずれも既婚者で子どもを持つ立場ではあるのだが……、

マッチさんもヒガシさんも、テレビで子どものことを隠すことなく話題にしていますね。もはやアイドルを超越したというか、2人ともジャニーズ内では“幹部待遇"とも言われる大きな存在だけに、家庭を見せても立場が揺らぐことはないのでしょう。キムタクもすでに、彼らと同等の待遇で扱われていることが考えられます」(テレビ局幹部)

 妻の静香を含めて、メリー喜多川副社長とは家族ぐるみの付き合いをしているという木村。ジャニーズ残留を決めた時には“立場"が保証されていたのかもしれない。

 その残留についてだが、ひそかにこんな声も聞こえる。

「今思えばですが、Koki,がトントン拍子にデビューできたのは、かなり前から道が用意されていたようにも思えます。仮にですが、木村さんが元メンバーらと一緒にジャニーズを退社していたら、こうはいかなかったかもしれません。娘の夢を実現させるためにSMAPを捨ててまでジャニーズに残った、というのは考えすぎでしょうか」(芸能プロ関係者)

激しすぎるイメチェン

 一方で、今回のイメージチェンジは、木村を売るための事務所の“策"だとも。

 8月24日に主演映画『検察側の罪人』の公開を控えている。

『検察側の罪人』ロケで笑顔を見せる“オヤジ”

「嵐の二宮和也との共演作は、間違っても失敗することは許されません。公開まで1週間を切った今、これまでにはないほどの宣伝活動が繰り広げられています。なかには芸人と絡ませて一発ギャグを披露する番組企画もあるみたいですよ。嵐メンバーのように親しみやすく、身近に感じられる木村さんを前面に押し出しているのだとか」(テレビ誌記者)

 8月からスタートしたインターネット番組『木村さ〜〜ん!』でも、新しい顔を見せている。

「第2回目の放送では、スタッフが用意したパーティーゲームに挑戦するという、ゆる〜い企画。

 スタッフにイジられて笑われる姿は『HERO』(フジテレビ系)をはじめとしたカッコいい“SMAPの木村拓哉"を知っている側としては正直見たくはなかったですね。なんとも“バーゲンセール"のような安い売り方にも思えてしまいます」(テレビ局ディレクター)

 “オヤジの背中"はKoki,にどう見えているのだろうか。