4年ぶりに女優業を再開した、のん

 NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』で主演の永野芽郁(18)の元には、現在、テレビや映画、CMなどのオファーが殺到しているそうです。

 2013年に放送された『あまちゃん』で脚光を浴びた、女優の能年玲奈(当時の芸名)は、放送後の上げ潮に乗り損ね、スポットライトから遠い場所を歩く羽目になりました。

 現在の芸名はのん(25)。所属事務所と対立したことで、芸能活動の幅を狭めました。アーティストとして創作や音楽活動をしていますが、願いは女優活動再開。

 それがやっとかなったのです。

バックアップするのは小泉今日子

 映画『海月姫』以来、4年ぶりに、ニュースサービス「LINE NEWS」初のオリジナル連続ドラマ『ミライさん』(9月8日スタート・全5話、毎週土曜午後8時)に出演することが決まり8月22日、発表会見に出席。

 事務所からの独立騒動は約3年に及びました。

 2016年6月、所属事務所は「昨年4月から能年と話し合いが進まず、仕事を入れられなかった」と発表しました。事務所の要求は、15か月分の契約延長、契約満了後に「能年玲奈」の芸名を使用する際は事務所の許可が必要であるということ。

 その後、両者の動きが芸能メディアに伝わることはなく、今年4月12日、所属事務所の公式サイトから能年玲奈のプロフィールが静かに削除されました。

 ドラマの会見に集まった主要メディアは雑誌、スポーツ紙でした。旧事務所との付き合いが深い民放各社は、取材クルーを配置しませんでした。

 のんは、以前の天真らんまんな様子を保っていましたが、いささか緊張気味。そんなのんをバックアップしているのが女優の小泉今日子(52)だと言います。

 小泉に近い芸能関係者によれば、

「今回の女優復帰は試験的。芸能界全体の反応を見て、大丈夫そうであれば、小泉がのんの本格復帰に手を貸すことになっているそうです。小泉は女優業からは離れ、舞台制作を中心にしばらくはやる予定なので、のんの舞台進出が、がぜん現実味を帯びてくると思います」

 と見通します。

 所属事務所を独立すると“活動自粛を余儀なくされる”というのが、これまでの芸能界の暗黙のルールで、演技者であれば小さな舞台で復帰して再始動するというのが一つのルートでした。

 しかし、芸能事務所に対する世間のチェックの目も厳しくなり、さらにネット配信の広がりもあり、今回ののんのようなドラマ復帰も可能になってきています。とはいえ、ネットフリックスやHulu、Abema TV、そして今回のLINEぐらいしか、ドラマを作れる資金力はありません。

 ドラマ『ミライさん』は1話約10分で全5話という長さ。本格的ドラマ復帰は、まだまだ遠い先のようです。

<取材・文/間垣ジェーン美瑠>