ヒアルロン酸注射のやり過ぎからくると思われるパンパンな顔立ちから「唇オバケ」と不名誉なあだ名で呼ばれてしまっていた平子理沙(47)。
2014年末に発売された写真集『heaven』(ワニブックス)は2万部のヒットを記録し、年齢不詳の美魔女と評価されていたが、一転、2015年には劣化がささやかれ出し、俳優の吉田栄作とも離婚。
最近は、インスタグラムで自撮りをアップし、「美魔女の存在感がすごい!」との賞賛も多く、いっときの劣化から立ち直ったという声もある。
平子の現状をプロが分析すると? 美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。
――2015年当時、当連載で高須院長が平子さんの顔を分析した時に「唇オバケになっちゃうよ!」と警告されていましたが(記事はコチラ)、最近は顔の具合がやや落ち着いたのではないかとネットで話題です。
高須「見たでしょ、平子さん! ボクの記事! 実は某女優Sもここの記事で“歯列矯正の歯が長めで古い”ってボクが語ってすぐ、歯が短くなっていたのよ! ボクがここでいろいろ言うと、気にする芸能人って結構いるんじゃないかな(笑)」
――確かにSさんをバラエティー番組で見たとき、口元がナチュラルになったなと思ってました! 歯の長さだったのか……。
高須「ボクが平子さんの顔を“仮に、頬の膨らみがヒアルロン酸であれば、溶かしたほうがいいし、唇も入れすぎ”って言ったのが、本人に届いたどうか分かんないけど! それくらい今の平子さんは良いよ! かなり良い!」
――これはまたお直しをしたのでしょうか?
高須「それは分からないけど、仮に入れすぎたのがヒアルロン酸注射だったら、注入したヒアルロン酸が落ち着いてきて、自然吸収されたのか、または高須クリニックでもやってるけど、入れ過ぎたり仕上がりが気に入らないヒアルロン酸を注射1本で分解・溶解するヒアルロニダーゼ注射を打ったかのどちらかな」
――なるほど。しかし、もともときれいでも過剰にヒアルロン酸を注入しているような方、海外セレブでも結構、見受けられますよね。
高須「減る量ばかり意識して、吸収された以上に追加注入してると、鼻がぶっとくなったり、顔がパンパンになったり、鼻がアバター化しちゃうよ! 一般人でも、ぶっくりしすぎた涙袋にぼってりリップ、パンパンの頬の人って結構います。劣化・老化への恐怖心もあるのかもしれないけど、注意だね」
――実際にはどれくらいの頻度でケアするのがいいのでしょうか?
高須「今のヒアルロン酸は長持ちするようになり、1年から、長いと5年持つものも出ているよ。あまりに安いと数週間で吸収されちゃうものもあるみたいけど、そんな短期間で繰り返すものではないです。プチ整形なんて少しずつで大丈夫! たくさんやっても逆効果です」
今後はこれ以上は求めない!
――ところで、平子さんが唇オバケと呼ばれていた2015年頃はグラマラスなリップのハーフ顔タイプが流行し、世界的に頬骨を高くするのがトレンドだったようですが、現在もアリなのでしょうか?
高須「そもそも、流行の発信はアンジェリーナ・ジョリーなど欧米人。顔の凹凸が深くて、鼻が高いから頬を高くしても違和感がないんです。平たい顔族のアジア人は鼻も低いし、頬だけ高かったらヘンだよ! 若い子は特に海外セレブ情報に影響を受けるけど、もともとの顔も考えないとね」
――確かに、そこだけ真似しても違和感があるかもしれませんね。ところで、平子さんの若い頃からの一連の顔の変化を見てみていかがですか?(デビュー当時から現在までの写真を見せる)
高須「顔だけで言えば、自然な美人だったデビュー当時がベスト。でも、今の唇はこのデビュー当時に戻ったみたいだよ。だからもう、今後はこれ以上は求めない! 今の1バージョン前に戻ったらまたネットニュースで騒がれちゃうよ!」
――しかし、落ち着いた様子の今でも、テレビなどの修正が入れられない画像と、インスタやブログなどで見せる顔の違いに驚きます。
高須「これは今流行りのビューティーなんちゃらアプリでしょう。あれを使うとみんな、CGみたいな陶器っぽい、のっぺり白肌になるからね。とするとテレビなどで見せる姿が本物! でも人間は、肌の色ムラなどがあって当たり前だからね」
――では、平子さんに今後の美容のアドバイスするとしたら?
高須「今のベストの状態をキープすることが大事! 目の下やほうれい線など、年齢を重ねるごとに気になる部分はあるかと思いますが、もしヒアルロン酸を追加したくなっても、『少し』だけ注入しましょう! それと唇と頬の高さが一緒なんてヘンだから気をつけてね!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。