『週刊文春』(9月6日号)で、《ジャニー喜多川社長が指名 「ジャニーズの後継者は滝沢秀明」》と題した衝撃のスクープが報じられた。
「何でも、大きな病を患っているというジャニーさんが、自分の後継者にタッキーを指名したというのです。“後継者”というからには、ジャニーズ事務所の次期社長の座を指すのでしょう。これは内部のみならず、芸能界を揺るがす大人事となりそう」(スポーツ紙記者)
'16年のSMAP独立、解散騒動において、彼らのマネージャーを務めていたIさんが退社。次期社長ともウワサされた彼女がいなくなったことで、メリー喜多川副社長の娘であるJさんが座をものにした、と見られていた。
「その後のジャニーズはまさに彼女主導のもとで動いていますが、ジャニーさんは納得していないということでしょうか。“I派”でも“J派”でもない、ジャニーさんが寵愛し、信頼する“ジャニー派”のタッキーに、ジャニーズの大改革を託そうとしているのかもしれません」(芸能レポーター)
人事から外れた人物
13歳にして入所した“タッキー”こと滝沢秀明は、現在のジャニーズの屋台骨である『嵐』、『関ジャニ∞』、生田斗真、今井翼らそうそうたるメンバーが顔をそろえた「Jr.黄金期」のリーダー格だった。そして'06年に始まった『滝沢演舞城』、'10年から自ら演出を手掛ける『滝沢歌舞伎』でも多くのJr.を従えてきた。
「『Kis-My-Ft2』や『Sexy Zone』、また今年デビューした『King&Prince』、そしてデビューを夢見るJr.らは、舞台でタッキーの背中を見て育ちました。
彼の演出によって輝きを放つことができているといっても過言ではない。内々でも“小さなジャニーさん”と呼ばれてきたほどに、プロモーターとしての才能がズバ抜けているのです」(芸能プロ関係者)
ジャニー社長の後継者として資質は十分。タッキーは裏方としても、タレントをまとめていける力があるようだ。
一方で、人事から“外れた”、気になる人物がいる。同じく“ジャニー派”の筆頭とも言われる、舞台に命をかける人物だ。
「『KinKi Kids』堂本光一ですね。彼もまたタッキー同様、いやそれ以上に自ら舞台演出を手がけては若手の育成に尽力しているひとりです。ジャニーさんは何で光一を後継者に指名しなかったのか。これが新たな“火種”とならないか、心配ですね」(テレビ局関係者)
今年3月には、主演ミュージカル『Endless SHOCK』の公演1600回を達成した光一。もはや“レジェンド”とも言える存在だ。そしてタッキーにとっても偉大な先輩である。
「もともとタッキーは、光一クンに憧れてジャニーズ入りを決めたといいます。また入所後も、エンターテイナーとしてストイックなまでに舞台に打ち込む姿勢を間近で見て学んできたのです。今でも自身が手がけた舞台を光一クンが見に来ると緊張してしまうそうです」(テレビ局プロデューサー)
ショーマン、それが光一の性分だという。
「『Show must go on』(何があってもショーは続けなければならない)を掲げる光一クンは、これからも自ら舞台に立ち続けることを望んでいることでしょう。
それはジャニーさんもタッキーもわかっていること。光一クンを後継者としなかったのは、存分にショーマンの道を突き詰めてほしいため。そして裏方としても十分輝けるタッキーには、光一クンだけではなく、今後のジャニーズを支える度量があると見定めたのでしょう。
ジャニーズの本分は舞台、ステージです。今後はこの2人を中心にジャニーズの原点に返って、改革がなされるのかもしれません」(同・テレビ局プロデューサー)
ジャニーズを色濃く受け継ぐ彼らが、帝国を復活させることができるか。