葉月里緒奈

 葉月里緒奈(旧芸名:葉月里緒菜)が再再婚していたという。『女性セブン』(9月13日号)によれば、今回、葉月にとって3度目の結婚となる。

 同誌によると、相手の男性は、50代前半の大手不動産デベロッパーの幹部だという。

 葉月といえば、'95年、映画『写楽』で共演した真田広之との不倫が報じられた。彼女はまだ二十歳になったばかり。清純派女優という売り出しだったが、週刊誌の取材に対し「恋愛相手に奥さんがいても平気です」と言い放ち、世間を驚かせた。

 そして、この一言のせいで、彼女は“魔性の女”という、ありがたくない称号を与えられてしまう。

あきれる離婚理由

 結局、真田は妻で女優の手塚理美と離婚することになったのだが、葉月との関係も長くは続かなかった。

 そして葉月が真田と別れて1年もたたないうちに、今度は、イチロー選手との交際が発覚。ふたりは交際の事実を認めたのだが、この交際も短期間で終わってしまった。

 '01年にはハワイ在住のすし職人との電撃婚が話題に。

出会って4日で逆プロポーズ。1か月たたずに入籍という超電撃婚でした」(スポーツ紙記者)

 ところが、2か月半で離婚。

 離婚後、取材を受けた彼女が語った離婚理由が「純粋で欲のない方だったけど、男としての向上心のなさがイヤになってきた」というものだった。

 そして、結婚後2、3日でそれに気がついたというから、あきれるしかないが(笑)。

 当時、マスコミのあいだでは彼女の“わがまま伝説”がいろいろ話題になっていた。

元旦那のすし職人が、語っていたのですが、結婚前に預金通帳や給与明細を見せていたにも関わらず、“高級ブランドのリングが欲しい”とか“豪邸に住みたい”とか、“私の靴200足を置く場所がない”とか言い出したそうです。ほかにも、深夜に“ハワイでは手に入らないようなデザートを探してきて”と、わがまま放題だったようです」(前出・スポーツ紙記者)

 そして、「着替えを取りに行く」と言い残して日本に帰国。その2か月後、彼のもとに離婚届けだけが届いたというのだ。

 そんな葉月は離婚直後に、

「もう今後10年、20年結婚したい気にはならないでしょう。願望もない方ですし」

 と言っていたにもかかわらず、'04年に不動産会社の御曹司と再婚して1児をもうけた。

 しかし昨年(2年前)、“極秘離婚”していたことが発覚。さらに、離婚後は別の男性と交際したまま、元夫との同居を再開するなど、その自由奔放さはまさに“魔性の女”の面目躍如といったところか。

そして3度目の結婚

 3度目の結婚で、彼女の“魔性”が封印されるかどうか気になるところだが、実は元祖と言われる葉月の前にも“魔性の女”がいた。

 荻野目慶子は、愛人関係にあった映画監督が彼女の部屋で自殺するという衝撃的な事件に見舞われている。さらに、35歳年上の深作欣二との不倫関係はワイドショーでもたびたび取り上げられ、お茶の間を賑わせた。

 “魔性の女”の定義が何かはっきりしないが「男を手玉に取り、翻弄し、不幸にする」「身を滅ぼすとわかっていても、抗うことができない」といったところだろうが、少なくとも、いいイメージではないことは確かだ。

 葉月以降に登場した“魔性の女”と呼ばれる女優たちも、恋多き女性たちだらけだ。蒼井優高岡早紀戸田恵梨香

 だが彼女たちと噂になった男たちが不幸になっているか、というと、そうとは限らない。それどころか大躍進しているケースも多い。

蒼井と交際していた鈴木浩介は、結婚するためマンションを購入した矢先に振られたという話がありました。しかし、それで彼のことを知った人も多く、いまでは目覚ましい活躍ぶりです。高岡と離婚した保坂尚希もいまは通販会社を立ち上げて大儲けしていますよ」(週刊誌記者)

 葉月の場合も、真田はその後ハリウッドに進出し、人気俳優となっている。イチローの活躍は言うまでもない。かの寿司職人も彼女との交際報道が出て“時の人”となり、彼の店には連日、日本人観光客が押し寄せた。今でもハワイの“観光スポット”となっていている。

 “魔性の女”の正体は超“あげまん”なのかも。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。