「光GENJIの元メンバーとは昨年会いました。初めて7人全員が集まりました!」
東京・吉祥寺にあるライブハウス。
300人も入ればいっぱいになってしまうステージで、8月25日と26日の2日間、元『光GENJI』の赤坂晃がソロライブを行った。
全3回分のチケットはソールドアウト。6500円のチケットがオークションサイトで2万円に跳ね上がるほどの人気ぶり。週刊女性記者もチケットを手に入れ、2日にわたり潜入すると、光GENJI再結成を予感させる発言が飛び出した。
「諸星クンが手配した六本木の店に6人が行ったら、店内のど真ん中の席が予約されていて、極秘の会合どころか、ほかのお客さんにサインを求められてしまった(笑)」
「山本淳一クンから昨日メールがきました。本当は今回、佐藤寛之クンを含めた3人でライブをやろうかと思っていたんです。スケジュールが合わず今回は見送られましたが、そのうちやりたいですね!」
赤坂は'07年に覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕。さらに、執行猶予中の'09年にも同様の容疑で再逮捕され、'12年まで服役。出所後は東京・新宿歌舞伎町にバーをオープンさせるなど、芸能界から距離を置いた。
'15年8月に主演舞台で芸能活動を再開させるも、同年11月には沖縄県宮古島に焼肉店をオープンさせ、その後は再び表舞台から遠ざかった。事情を知る宮古島の住人はいう。
すすり泣くファンの姿も
「赤坂さんは離婚した前妻との間に16歳になる息子さんがいるのですが、最近、赤坂さんが暮らす宮古島にやってきました。
息子さんは最初はなれない環境に戸惑っていましたが、いまでは高校でバスケット部に入り、のびのびやっていますよ。赤坂さんは宮古島に土地も買ったみたいで、これからもずっとこちらで暮らしていくつもりのようです」
そんな赤坂の復活ライブ。第一声は過去2回の過ちを反省するひと言より始まった。
「みなさんには多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまい、元メンバー、スタッフ、家族を含め、いちばんに応援してくださったファンの方々に迷惑をかけたと思っています。本当にすみませんでした!」
これには会場内のいたるところで、こらえきれずにすすり泣くファンの姿があった。
ライブの内容は新曲やソロでのナンバーだけでなく、『ガラスの十代』や光GENJIメドレーなどグループ時代の曲も披露。アカペラで『パラダイス銀河』も飛び出し、ファンはこれに大合唱で応じた。
以前と変わらない歌声で観客を魅了すると、ステージに豪華ゲストが。
ドラマ『HOTEL』(TBS系)で共演した高嶋政伸、秋山純、小野寺丈、佐野圭亮がステージに上がり、当時の秘話を明かした。
ドラマが終わってから15年以上もたつとは思えない、赤坂とのボケとツッコミ。初日の夜、スポーツカーに乗って会場を後にした『HOTEL』メンバーは一緒に夕食をとっていた。あのころのドラマと同じく、今でも仲良しのようだ。
このライブには、もうひとり彼にとって大切な人が駆けつけていた。
赤坂の母親である。赤坂の父親は、彼が服役中に他界している。ライブから数日後、週刊女性が都内に住む母をたずねると、快く取材に応じてくれた。
――復活ライブは大盛況でしたね?
「ありがとうございます。本当にみなさんのおかげです。高嶋さんたちもずっと立って応援してくださって、悪いなあと思いながら見ていました」
――お父様にもライブを見せたかった?
「まあねえ。でも、みなさんに迷惑かけたし」
――お父様が亡くなったときは、赤坂さんは服役中で会えなかった。
「最後は口もきけなくなったけど、その直前、俺はもうダメだから晃を助けてやってくれ、といったんですよ。後日、晃にも伝えたのですが、この言葉は響いたようです。
この家は晃が16歳のときに買ってくれたの。引っ越したほうがいいと言う人もいるけれども、晃は今も税金を払ってくれているしね。晃のおかげでここに住んでいられます」
――ライブで「宮古島のお店にも来てね」といってたが、東京で芸能活動をしてほしいというファンもいる。赤坂さんは宮古島に帰った?
「コンサートの翌日に帰りました。お店が忙しいようで。今は宮古島に移住したので、東京での芸能活動は無理かも。私は正直、芸能活動はもうしないと思っていたんですよ。
3年前にバンドをやって、そこでもう1度、歌いたいという気持ちが芽生えたんですね。もともと歌は好きだし。続けてくれればいいなぁという気持ちです」
母の言葉に裏打ちされるように、赤坂はいま音楽活動を本格化。さらには光GENJI再結成に向かって動いているという。芸能プロ関係者が言う。
「今回のライブで赤坂さんが、昨年メンバー7人で集まったと明かしました。そのとき、今もジャニーズ事務所に所属している内海光司さんと佐藤アツヒロさんから『光GENJI』再結成の提案が出たそうです。
事務所を辞めた元メンバーとは、会うだけでもジャニーズは御法度ですから、それだけ本気度は高いんだと思います。内海さんは赤坂さんに会うなり、“なんでクスリなんかに手を出したんだ!”と、すごい剣幕で怒鳴ったそうです。みんなで再スタートするために、これまでのわだかまりを吐き出したかったのでしょうね。
今回、7人を集めた諸星さんにもメンバーは驚いていました。1人で突っ走ることが多かった諸星さんが7人全員をまとめあげるなんて若いときには考えられなかった。やはり機は熟していますね」
解散からはや23年。新たな伝説が見られる日もそう遠くないかもしれない。