宇賀なつみアナウンサー 撮影/渡邊智裕

「おはようございます!」

 外が明るくなりはじめたばかりの早朝。軽やかな足取りで出社してきたのは、テレビ朝日の宇賀なつみアナウンサー。メイクはこれから、すっぴんの撮影はNGかと思いきや、

「撮っていただいて全然、問題ありませんよ。むしろ、大丈夫でしょうか(笑)」

 と笑顔を見せ、その飾らない人柄にさっそく惹きつけられる。

 現在『羽鳥慎一モーニングショー』(毎週月~金 朝8時から テレビ朝日系列ほかで放送中)にアシスタントとして出演中。「好きなアナウンサー」ランキングでもベスト10入りを果たし、現場でも“宇賀ちゃん”の愛称で親しまれる彼女の魅力とは――。来年で入社10年目。多忙を極める、宇賀アナの半日に密着!

「小学生のころからアナウンサーに憧れていました。最近、昔のホームビデオを見てビックリ! 私、アナウンサーごっこをしていました(笑)。あまり覚えてないんですけど、5~6歳、そのときにはすでにアナウンサーを夢見ていたのかもしれません」

 夢を実現させ、現在、人気アナウンサーとして大活躍! 2009年にテレビ朝日に入社し、来年で10年目を迎える。

やりたいことをやらせていただき、毎日充実しています。もう10年……なんだかシンミリしちゃいます(笑)。テレビ局ってすごく面白くて、番組が違うだけで生活リズムも仕事内容も転職したくらい変わるんです。飽きっぽい性格の私にとっては、たまらないお仕事ですね」

 入社後、5年間は『報道ステーション』で天気とスポーツを担当、2014年に『グッド!モーニング』へ移り、翌年から『羽鳥慎一モーニングショー』のアシスタントに。朝の番組とはいえ、ロケや収録で帰宅が遅くなることも。

「20代のころは寝なくても平気でしたが、最近はハードな日が続くとちょっとツライ朝もあります(笑)。でも、身体に朝番組のルーティンが染みついていて。出社してメイクをするとスイッチが入り、打ち合わせをして着替えてスタジオに入ると、もうひとつスイッチが入るんです」

 そんな彼女は入社前から生放送に携わりたいと思い続けてきた。

「本番中は今でもいちばん楽しい瞬間です。特にこの番組はモーニング“ショー”なので、台本どおりではなく、みんなが言いたいことを自由にしゃべれるのがウリ。どんな意見が飛び交うかわからない、だから面白いんだと思います」

 コメンテーターの歯に衣着せぬ発言がたびたび話題に。

 そんな番組内で、昨年、宇賀アナは結婚を発表することに。

「私は会社員ですから、浮つかないようにサラッと報告して終わりにしようと決めていたんです。でも、みなさんがすごく盛り上げてくださって、あんなに段取りどおりにいかなくて焦ったのは初めてでした(笑)」

 アイドル視される女子アナが多い中、どこか控えめな姿が愛される理由のひとつなのかもしれない。

私、人生で1度もキャピキャピしたことがないんです。声も低めですし、基本的には落ち着いてるねって。明るくて、かわいい人には、その人に求められる仕事があると思いますが、私にはそういう要素がないので(笑)。自分に求められたことにはきちんと応えられるよう、これからもちゃんとお仕事と向き合っていきたいです」

『羽鳥慎一モーニングショー』毎週月〜金 朝8時から テレビ朝日系列ほかで放送中

羽鳥アナも太鼓判!

「一緒に番組をやってもうすぐ丸3年になりますが、宇賀ちゃんは最初から素晴らしい! 出すぎず、引きすぎず、そのバランスが絶妙。本番中、ここで出てくれるといいなというところで、何も言わずとも発言してくれる反面、時間配分もしっかり考えていてスッと引くこともできるんです。それって、ずっと生放送をやってきた彼女だからこそできること。本当にすごいなぁといつも感心しています」