そして翌日、火曜日に発売された『女性自身』。続けて、その週の木曜日には『女性セブン』と、金曜日の『フライデー』本誌でも。スポーツ紙も入れたら、ほぼ一斉と言ってもいいだろう。
記事の内容は各誌でほぼ共通しているのだが、それぞれ他誌には書かれてない話が、あるいは同じ内容でも、表現やニュアンスを変えて、バランスよくちりばめられている。
交際相手の男性は44歳、都内で歯科医院を経営する歯科医師だ。交際期間は2か月。出会ったきっかけは、小倉の友人が開いた食事会(ママ友が開いた合コンと書いているところもあったが……)。
短時間できっちり取材
男性は彼女を母親に紹介済みであり、彼女も自分の両親に紹介済み。『フライデー』と『女性自身』にはそう書かれている。
一方の『自身』には、小倉の知人の話として、彼女が交際相手のことを「どんな話をしてもニコニコ聞いてくれるし、何を聞いても、すごく丁寧に答えてくれるの」と語っていたと記述。また、交際相手が小倉に「僕は結婚したこともないし、親になったこともないから子どもの接し方はよくわからないけれど、教えてほしいんだ」と語ったとしている。
短時間できっちり取材できているのはさすがだ。
というのも、『自身』が彼の姿を捉えたのは<8月下旬>のこと。記事には『24時間テレビ』放送数日前となっている。同時に直撃にも成功しているが、残念ながら、というか、お決まりの、
「私のほうからは何もお話しできることはないので……」
と逃げられてしまった。
『フライデー』も写真を撮ったのは『自身』と同じころの<8月下旬>だそう。
記事には、男性が歯科医師であるということだけでなく《有名私大の歯学部を首席で卒業している》という、他誌にはなかった情報を入れてある。
写真誌ということもあって、小倉ファミリーと男性の仲睦まじさがうかがえる4ショット写真が4点も掲載されていて、しかもかなり鮮明! だが、直撃取材はしていない……。
『女性セブン』は、最後発となったこともあってか、わりとあっさりしている。ただ、ふたりの姿を捉えたのは、<8月中旬>の日曜日とあるから、おそらく12日のことだろう。3誌のなかでは一番早い。それなのに、他誌よりあとに報道しているのも不可解だ。
『セブン』の特徴は、小倉の子どもたちと一緒に、スーパーで買い物する様子が書かれていて、小倉は彼のことを、“パパ”と呼んでいるという。
3誌を読み比べてみて
3誌を読みくらべて、思うことは、詳細な情報をほぼ同タイミングで仕入れたのではないかということ。
当然、3誌に情報を提供した人がいることになるが、それぞれに異なる人からだったのか、あるいは一人が3誌に情報を振り分けたのかまではわからないーー。
「各誌を読むかぎり、小倉サイドに相当近いところから出ていると考えられます。交際が始まってまだ2か月なのに、目撃情報などのあいまいな情報ではなく、しっかりした情報が掲載されています。
報道が出る前に、ある週刊誌が直撃に向かったところ、彼女の自宅に他誌のほかにスポーツ紙も何社か来ていたといいますから、情報が意図的に漏らされたと考えていいでしょう。
既成事実を公表し、外堀を埋める。つまり歯科医師に対し、プレッシャーをかけているようにも見えますね(笑)」(スポーツ紙記者)
ちなみに、『フライデー』によると、歯科医師は小泉進次郎を柔和にした感じ。『女性自身』によるとフットボールアワー・岩尾望を痩せさせた感じ。また『ミヤネ屋』では井上公造氏が、ノンスタイル・井上裕介をやせさせて岩尾を少し足したような顔と言っていた。
実際、歯科医師に会ったことのある人に聞いたところ、
「3人に共通しているのは目だと思うんですが、うーん、どれも当てはまる感じもします」
いったい、どんなルックスなのか、興味が増すが、どこも“イケメン”と書いてないのが気にかかる。
結婚会見のときは、ぜひ、ふたり一緒に登場願いたいものだ。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。