中条あやみ 撮影/廣瀬靖士

「私は今のお仕事をモデルからスタートさせたので、女優を始めたころは慣れない演技に悩んでばかりでした。気持ちにも余裕がなくて。

 でも最近は共演者の方と話したり、前はいっぱいいっぱいで、できなかったことができるようになってきて、不思議と楽しめるようになってきたんです

 そううれしそうに語るのは、映画にドラマ、司会に数々のCM出演と、活躍が止まらない中条あやみ(21)。今や女優としての才能を開花させ、主演作も続々! 映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では第41回アカデミー賞 新人俳優賞を受賞した。

「うれしかったんですが、それ以上にプレッシャーでした(笑)。いただいたからには、それに見合う人にならなきゃって。これからはカッコよさも可愛らしさも持ち合わせる、いろんな表情を持つ女優さんを目指したいです

 そんな中条が“美女とオタク”の恋の行方を描いた、いまだかつてない純愛コメディー映画『3D彼女 リアルガール』で主演に。完璧なルックスを持つ超絶美少女役という、まさに等身大の役! 

「私は高校時代、自由奔放でマイペースな子だったと思います。どこにでもいる普通の女の子で、“○○先輩カッコいい~!”って友達と騒いだり。先生や友達にも恵まれて、すごく楽しい高校生活でしたね」

 すでにそのころには仕事をしていたという中条。容姿も格別で、やっぱりマドンナ的存在だったの?

「よくそう言っていただけるんですけど、全然です! 入学したとき、男子の先輩たちが“どの子?”ってクラスに見に来ることはありましたが、それも1週間くらいでなくなりました(笑)」

 劇中では、佐野勇斗演じるオタク高校生と交際をスタート。「送り迎えする」「守る」「一緒にごはんする」など、“彼氏の条件”を突きつけるが、中条が恋人に求めるものは?

「“ポジティブ”ですね。暗い人やすぐにため息をつく人は、こっちまで暗くなってしまうので。あとは思いやりがある人。相手を思いやる気持ちがないと一緒にいられません。いつかいい人に出会えるように、私も“ポジティブに”いきたいです!

意外? いつもは関西弁

私は大阪出身なので、地元の友達や家族と話すときは関西弁です。お芝居でも、関西弁の役の人がいるとつい引っ張られちゃう(笑)。映画『セトウツミ』は大阪で撮影があったので、実家から電車で現場まで通ってたんですよ」

家に○○がない!?

「上京して結構たちますが、今も部屋にソファがなくて。家の中でも目立つ存在になるので、考えすぎて決められないんです。ソファを買いに行っても、花瓶とかランプとか、全然関係ないものを結局買ってきちゃうんです」

PROFILE
なかじょう・あやみ ’97年、大阪府出身。’11年より雑誌『Seventeen』のモデルとして活躍。翌年、女優デビュー。『ライチ☆光クラブ』『覆面系ノイズ』など話題作に出演のほか、『アナザースカイ』の司会や雑誌『CanCam』の専属モデルなど幅広く活躍中。今後は映画『ニセコイ』『雪の華』などの公開が控える
映画『3D彼女 リアルガール』
9月14日(金)全国ロードショー
(C)2018 映画「3D彼女 リアルガール」製作委員会 
(C)那波マオ/講談社