「9月での打ち切りが囁かれていましたが、首の皮一枚残って、ひとまず次のクールも放送は継続されるようです」
そう番組制作会社関係者が、“意外”という表情で話すのは、とんねるずの石橋貴明がメインMCを務める『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)について。
「視聴率的には大苦戦。夜11時とはいえ2%台の回もチラホラ。毎回ゲストを呼んで、昔話をするという内容で、世代的にわかる人にはおもしろいですが、そうじゃない世代は置いてけぼり。
いまの時代はさまざまな世代にウケる番組は難しい。昔を懐かしむ世代を狙っているのはわかりますが、数字はついてきていませんね」(制作会社関係者)
時代に合わない芸風
相方の木梨憲武と、コンビで唯一のレギュラー番組だった『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)は、今年の3月で終了した。
「昨年9月に放送された『みなさんの〜』では、“保毛尾田保毛男”という、LGBTを揶揄するようなキャラを久々に演じ、大批判を受けました。
とんねるずというコンビは、デビュー当初から、体育会系的な“パワハラ”を感じさせる芸風で近年、風当たりが強かったですが、この件でさらに“時代に合わない”“終わった”という声が強くなりましたね」(放送作家)
状況は本人の耳にも届いていることだろう。これを打破するためのカンフル剤が考えられているという。しかし、その企画として出されたのは、“過去の栄光”だった。
「石橋さん本人がいちばん窮地を感じているのでしょう。3月に打ち切られた『みなさんの〜』の人気企画であった『細かすぎて伝わらないモノマネ』を早くも復活させ、11月に特番として放送することが決まったそうです」(テレビ局関係者)
石橋からの強い意向
『細かすぎて〜』は、この企画のときだけ見るという人も多く番組の“支え”となっていた。
「関係者の間では“いつかは復活するとは思っていたけど、さすがに早いんじゃないか!?”という声が多いですね。石橋さん側からの強い意向もあったようですが」(同・テレビ局関係者)
『細かすぎて~』の復活について、フジテレビに問い合わせると、
「現在、広報発表している番組情報以外の編成などに関する詳細についてはお答えしておりません」(フジテレビ広報宣伝室)
しかし、番組制作はすでに始まっているようで、
「これまでに多くの出演者を出してきた、お笑い系の芸能プロダクションには、この特番の連絡が入っています。オーディションはこれからですね」(芸能プロ関係者)
窮地のトンネルは、うまく抜けられるか。