9月10日をもって解散したことが発表された、タッキー&翼。
解散と同時に明らかにされたことは、滝沢秀明は年内いっぱいで芸能活動を引退、そして後進の育成とプロデュースに専念していくというもの。
今井翼は、病気の療養に専念し、ジャニーズ事務所を退所するとのこと。今後の活動予定は、全くの白紙状態だという。
「ジャニーさんは基本的に、タレントがやりたいと希望したことを尊重してあげています。バンドをやりたいといえば、その道に挑戦させますし、演技や小説などもしかり。翼が力を入れていたフラメンコも同様です。
近年の翼のソロ仕事も、ジャニーズ本道のものではない、外部の舞台がほとんどでした。そういう意味では、今、彼の退所にともなう影響は少なくすむという見方もできるかもしれません」(スポーツ紙記者)
翼をディスったジャニーさん
事務所を辞め、その先の選択に関しても、ジャニーさんの「去る者は追わず」というスタンスは変わっていないという。
「古くはシブガキ隊の解散と退所、光GENJIの諸星やKAT-TUNの赤西、元SMAPの3人や、最近だと関ジャニ∞の渋谷もそう。翼の退所についても、ジャニーさんにブレはありません。まして、治療が大変な病気ですから気遣いもあると思います。
とはいえ、かつて心血を注いでいた郷ひろみが退所した時だけは、相当なショックを受けたそうです。その思いから、辞めるタレントには傷がつかないように送り出し、新天地での活躍を願っているのです」
と、ジャニーズに詳しい前出のスポーツ紙記者は言う。
今回のタキツバ解散では「残るタッキー、去る翼」ということになったわけだが、
「もちろん、タッキーのことが大好きなのはいうまでもありませんが、もともとジャニーさんが個人的に好きだったのは、翼くんのほうだったとも言われています」
と、あるウェブニュース編集者は言う。
「翼くんの顔は、郷ひろみや中山優馬、佐藤勝利といった、眉毛がキリッとした、いわゆるジャニーさんが好きな“男前”の顔。それだけに、翼くんが、眉毛をいじったときには激怒して、『YOU、そんなのマロじゃん!』とディスったこともあるほどです」
しかし、ジャニーさんの元に残ることになったのは信頼が厚い滝沢の方だった。
滝沢はJr.時代に、その人気ぶりから元関ジャニ∞の渋谷すばると共に、「東の滝沢、西のすばる」と言われていた。奇しくも2018年の今年、2人はジャニーズタレントとしての活動を終了することになった。
そして「東の滝沢」と95年にドラマ『木曜の怪談』(フジテレビ系)に出演した翼。同作では川野直輝(98年に退所)と“怪談トリオ”として人気を博し、タッキー&翼のデビューに繋がった。
ジャニーさんの後継者として指名されたタッキーは、今後、苦楽を共にしてきた翼がいない事務所を背負っていくことになる。ジャニーさんイズムを継ぐ者として、タッキーもまた、つばさの意志を尊重したのかもしれない。
<取材・文/渋谷恭太郎>