《親としては、もう力及ばずの心境です》
9月10日、覚せい剤取締法違反で逮捕された三田佳子の次男・高橋祐也容疑者。'98年、'00年、'07年に続く4度目の逮捕に、母は憔悴しきったようなコメントを発表した。
前回以上に厳しい量刑になる可能性も
「10日の夜に、渋谷区内の焼き肉店で一緒にいた客とトラブルになり店員が警察に通報。祐也容疑者が挙動不審だったために尿検査をしたところ、覚せい剤の陽性反応が出たため、緊急逮捕となったのです」(ワイドショー関係者)
3度目の逮捕の際には、1年6か月の実刑になっている。今回、有罪判決が出た場合はどのような量刑になるのか。薬物などの刑事事件に詳しい、『弁護士法人・響』の徳原聖雨弁護士に聞いてみた。
「今回は4度目の逮捕になりますので、前回より厳しいものになる可能性は高いです。3度目のときは懲役1年6か月の実刑判決でしたが、それでもまた薬物に手を出してしまった。常習性も考えられますし、裁判所としては前回よりもう少し長く刑務所に入れて更生させようと考えるでしょうから、懲役2年から2年6か月の実刑になる可能性が高いと思います」
そして、彼が逮捕されるたびに話題になるのが、三田の過保護ぶりだ。
「2度目の逮捕のとき、三田さんは保釈金500万円を払って拘置所から出したのです。それに対して身元引受人になっていた劇作家の唐十郎氏は“保護者が先手先手打ちやがって”と、両親の“甘やかし”に激怒していましたね」(芸能レポーター)
高校生にもかかわらず月50万円の小遣いをもらっていたなどの報道もあった。
10代のころに親交のあった知人は、当時を振り返る。
「あのころの祐也は、自宅があった世田谷区の同年代の悪いやつらとはほとんど知り合いだったんじゃないかな。でも、彼はおとなしくて、どちらかといえばオタクっぽい感じのお坊ちゃま。高校生のころから10万円単位で現金を持ち歩いていたので、そんな彼らの金づるになっていた」
30畳以上あったという地下室では、未成年にもかかわらず酒、クスリ、そして乱交まがいのパーティーが頻繁に行われていた。そして、彼の知らない人までも、大勢参加していたという。
「家の合鍵が勝手に作られていて、何人もの人に出回っていたんです。たまたま三田さんや親父さんと会っても、まったく何も言われなかったですね。ほんと、見て見ぬフリって感じでした。
そういえば、彼の口から親父さんの話が出たことは1度もなかったですね。三田さんの言いなりって感じでしたし、彼に無関心だったんじゃないかな」(同・10代のころの知人)
おとなしかったという祐也容疑者だが、別の一面をのぞかせるときもあった。
「あることで三田さんに頼み事があり、祐也くんを通して頼んでもらったんです。1度は断られたんですが、その1時間後くらいに連絡があり、自宅に呼ばれたんです。
そうしたら、三田さんは鼻血を出したのか鼻の穴に詰めものをして、左目を腫らして出てきたんです。彼が“オレの友達に恥かかすんじゃねえ!”って激しい口調で三田さんに話していたのがすごく驚きでした。彼は仲間内ではすごく温厚で、決して声を荒らげる人じゃなかったですからね」(別の知人)
仮釈放から1年後の'10年に彼は一般女性と結婚。そのとき、祐也は週刊女性のインタビューで三田の過保護ぶりをこう明かしていた。
《多額といっても現金でポンともらっていたわけではないんです。1万円とか2万円とかもらっていて。それを内緒で母と父にもらっていたので、合計すれば数十万円くらいになっていたかな。
(中略)母に“おかしい!(覚せい剤を)やっているんでしょ”と問い詰められました。でも僕は絶対に認めなかった。母はさすがに“信じてない”とはならなくて、小遣いをもらえるという。僕、最低ですね》
壊れゆく祐也
暴力が恐ろしかったからか、三田は彼の言うことに逆らうことができなかったのだろう。だが結婚、そして初孫誕生に彼女は多いに喜んだという。
「結婚とほぼ同時期の8年前に、世田谷区の閑静な住宅街に、三田さんは3階建ての一軒家を、祐也と家族のために1億円ほど出して建ててあげた。
そのころ、ある映画関係者が集まるパーティーで彼女とご一緒したので、幸せそうな祐也さんの様子を聞こうとしたら“こんなところで息子の話をしないで!”って、叱られちゃって。迷惑かけられたし話したくなかったんだろうね」(映画関係者)
33坪と豪邸とは呼べないが、ファミリーで暮らすには十分な広さだ。
「住み始めて4年くらいたったころからか、奥さんと息子さんの姿が見えなくなって、祐也さんがひとりで暮らしているような状況でした。
そのころ、夜になると彼の自宅から奇声やうめき声が聞こえてくるようになったんです。別の日には壁をハンマーのようなもので叩く音もしました。土地柄、夜になるとすごく静かな場所なので、周囲にもかなり聞こえていたと思います」(近所の住民)
数か月後、突如として自宅は売りに出されたが、家の中は異様な光景だったという。
「壁には無数のクギが打たれていて、強く叩いたのか大きくへこんでいる部分もあったといいます。血のような赤いシミや魔方陣のような不可解なマークも壁に描いてあったそうです」(不動産関係者)
妻や子どもは離れ、クスリに溺れていった祐也。それでも現在は逮捕された店から徒歩15分ほどの場所にある都内一等地に立つ家賃50万円の高級マンションに住んでいる。
「彼が家族と住んでいる様子はなかったです。部屋の玄関前やエレベーターホールにタバコをポイ捨てするので、同じフロアの住人から苦情が出ていることは聞きました。まあ、働いている様子もなく、近所をウロウロしている姿は何度か目撃しましたね」(近所の住民)
そこに三田の金銭が見え隠れするのは、否定できないだろう。そこで、金銭援助について聞こうと彼女の自宅マンションのインターホンを押すと、対応したのはお手伝いさんと思われる女性で、取り次いではくれなかった。
来月には喜寿を迎える三田だが、いつまで息子に苦しめられるのだろうかーー。