『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)の大ヒットが記憶に新しい、女優の米倉涼子(43)が10月11日からスタートした新ドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)でまた主演を務める。
米倉は、ある理由で弁護士資格を剥奪された過去を持つ“弁護士事務所の管理人”役。クールで知的な職種の女性は米倉の十八番とあって、初回視聴率は15.0%をマークし好発進。
また、松嶋菜々子(45)も10月7日にスペシャル主演ドラマ『誘拐法廷〜セブンデイズ〜』(テレビ朝日系)が放送された。なんとこのドラマのキャッチコピーが「松嶋菜々子・テレビ朝日初主演!」とあって、制作側の気合も十分だった。松嶋は1児の母の豪腕女弁護士。自身の娘が誘拐され、弁護士の“倫理”と“母性”に挟まれる難役を好演した。
篠原涼子(45)はプライベートでは夫・市村正親と子育てについて意見の差が生まれ、うっぷん晴らしに朝まで飲み明かした、などといった報道もされたが、主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』が話題となり、女優としての輝きをいまだ失っていない。
40代になっても美貌を保ち続けている3人だが、彼女たちの美女ランキングは果たして? 美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。
――「なれるものならこんな40代になりたい!」として、女性から憧れる声も高い米倉さん、松嶋さん、篠原さんですが、みなさん美しいですね!
高須「みんな10代20代でデビューして、そこから何十年も活躍しているだけあって美人だし、きちんとメンテナンスしてるんだろうね。でもボクにはわかります、細部のアラ!」
――ここまで売れっ子の美女ぞろいでもアラがありますか?
高須「もちろん! まず、松嶋さんは目尻のシワ! もしかしてナチュラル美を演出するためにわざと残しているのかもしれないけど、この笑いジワはちょっと気になるね。肌を見ると、表情シワっていうよりも乾燥シワかも。保湿ケアをもっと頑張ってほしいな」
――やはり女優さんでもシワはできますよね。なんだか親近感を持ちました。しかしナチュラルさ作りのために残したかもしれないなんて……。
高須「パンパンに張った肌にくっきり書いたみたいな二重、高い鼻なんて、美の比率的に良いだけで、女優としてはイケてないよ! 欠点をちょっと残すことが女優とモテには大事! 親近感が生まれるから」
――欠点も大事なんですね。ところで、松嶋さんのチャームポイントでもあったホクロですが、こんなに大きかったかな? と思いました。
高須「いい視点だね! この連載でも大反響だった“ホクロは年々成長してデカくなり、ババくささのシンボルになる”というボクの意見ですが(記事はコチラ)、松嶋さんのホクロも20代のときに比べて確実に大きくなってるでしょ。それにイボも目立ってきてる。ホクロもイボも年齢とともに成長するものだから、ここらへんで縮小手術したり、取っちゃってもいいかもしれない!」
――ホクロやシミはレーザーなどで取れるのはうかがっていましたが、イボはどうするのですか?
高須「同じくレーザーです。顔全体に数か所あっても、1年もあればきれいになると思うよ。とにかく、ホクロ・シミ・イボは育つと思っておいたほうがいい! みんなも“アレ?”って思ったら、美容外科へ相談に行くことをお勧めします」
理想体重は若い頃のプラス3キロ
――では、美女代表としてもよく名前があがる米倉さんでも気になる点がありますか?
高須「これはひと目でわかるよ! ヤセすぎて頬骨とエラが目立ってる! 小ジワもできてるし、ちょっと研ナオコ入ってない? 20代の頃のように、少しふっくらしていたほうが彼女の骨格にはいいと思うよ」
――頬骨やエラが目立つ骨っぽい顔の方は、ある程度脂肪でフェースラインをカバーしたほうがいいんですね。
高須「そうです。脂肪が上着になるからね。それがヤセることでむき出しになると、骨っぽさが目立ち、彼女の場合、男顔になっちゃう! 今はパリコレでもヤセすぎモデルは禁止だし、世界的にもうガリガリは古いと思う。日本の芸能界もそろそろ変わるべきだね」
――確かに、女性誌でもダイエット企画は変わらず人気だし、日本のヤセ志向はまだ根強いですね。
高須「30代過ぎたら自然と顔の肉も落ちるし、理想体重としては若い頃のプラス3キロくらいでいいと思うよ。そういう意味では、篠原さんみたいな厚い肌はいいかも」
――肌が厚い? 美肌の方は肌が薄いというイメージですが……?
高須「滑らかな肌の人は確かに肌が薄いタイプだね。でも、肌が厚い人は、若い頃はニキビができやすかったりするけど、その代わりに、ちりめんジワができにくく、たるみにくいんだよ」
――なるほど。それはうらやましいですね。
高須「だけどやっぱり、篠原さんも肌が厚い人の特性で肌が荒れてるね。テレビも4K時代だし、その点では篠原さんは厳しいかも。それと、シワができるとしっかり畳み込まれる肌質だから、ほうれい線が深いね。こういった肌が硬い人はヒアルロン酸を注入してもそんなに効果が出にくいかも。目尻のシワはボトックス注射でどうにかなりそうだけど。松嶋さんの目尻もボトックスがいいね」
3人の美的ランキングは?
――3人ともずっと現役ですし、もちろんおきれいです。中でも良い年の重ね方をしているなと思う人は誰ですか?
高須「きれいな40代、というランク付けなら、ナチュラル美の松嶋さん、もともとが美人の米倉さん、たるみの少ない篠原さんの順だけど、みんなそれぞれシワや輪郭のこけた感じなど、年相応に劣化というか、老けた部分はあるよね」
――そうですね。しかし、年を重ねてもなお、3人とも「数字を持った主演女優」としていまだ根強い人気があります。一見タイプの違う3人ですが、世間にウケる顔の共通点はあるのでしょうか?
高須「ズバリ、目力! 知性があり、生き生きしている! これはハタチやそこらではできない、年齢を重ねたからこそ得られる魅力だね」
――なるほど、目力ですか! ところで、私たちが目をイキイキさせるのに今すぐできることってなんでしょうか? 目薬でケアするとか?
高須「目力は筋力です。だから目の筋肉を鍛えること! 目を上下左右に動かしたりするといいね。あとはスマホなどをダラダラ見ないこと。視力も落ちて眼の老化を早めちゃうよ」
――目も筋トレが大事なんですね。ところで、院長はほうれい線の話をしていましたが、篠原さんの鼻は若い頃より大きくなった印象があります。もともと鼻が大きめの人は年をとってから目立ってしまいがちなのでしょうか?
高須「頬のふっくら感が失われて、そのせいで今までとサイズは変わってないのに鼻だけ目立つようになったのでしょう。鼻はヤセないからね。でもサイズダウンしたいなら、鼻先の位置を調整する鼻翼縮小(びよくしゅくしょう)手術や、すっきりした鼻先に整える鼻尖(びせん)形成などをすれば、篠原さんみたいな鼻はきれいになるよ。だけど女優としてはこのくらいアクの強い顔のほうがいいかもしれない! 個性があって」
――確かに、お人形みたいに整っているより少しアクがあるほうが画面映えするかもしれません。ところで、45歳を過ぎた女性の美容で特に注意しなければならない点、するべきお手入れはズバリ何でしょうか?
高須「よし! ここからゼヒ太字で載せてちょうだい!! “一に睡眠、二に保湿、三四がなくて五に笑顔!”だよ! 睡眠で目も潤ってキラキラ、頭も表情もしゃっきりと。保湿で肌もぷりぷり。いつも笑顔で、誰もいないときでも口角を上げて、たるみも解消! もはやこれは待ち受け画面にでもして、松嶋さんたちも読者のみんなも毎朝読み上げてほしいね!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。