モー娘。好きはその実力を買って、
AKB好きはグループの結びつきに惹かれた?
アイドルグループといえば、世間の注目を集め、なおかつグループ内でも注目を争う“下克上”というイメージがありませんか? そんな流れを作ったのは、古くはおニャン子クラブ、そしてモーニング娘。、そしてAKB48と、時代に合わせて大規模なアイドルグループが世間の支持を集め、いつしか消えていきます。
まさにアイドルグループは諸行無常といえますが、現在20〜30代の女性にとってメジャーグループといえるのはAKB48とモーニング娘。では、それぞれどんなイメージを抱かれているのでしょうか?
そこで、リアルタイムでその人気を目の当たりにしてきた20〜30代の女性200人にアンケート調査を行いました!(協力:アイリサーチ)
■AKBとモー娘。ぶっちゃけどっちが好き?嫌い?
・「モーニング娘。」 49票
・「AKB48」 28票
・「どちらも嫌い」 12票
・「どちらも好き」 3票
(フリーアンサーで回答。有効票数92票)
人気だったのは、モー娘。という結果に。酒気帯び運転に加えひき逃げという罪を犯してしまった吉澤ひとみの醜聞が記憶に新しいところですが、AKBにこれだけの差をつけたのは注目すべき結果ですよね。
アイドルというと、虚飾に彩られた銀幕の中でぶりっ子全開で歌って踊る……なんてイメージは今や昔のことですが、皆さんは具体的にどんな印象を持っているのか、それぞれを選んだ人たちの詳しい理由を見ていきましょう。(コメントは原則として原文ママ)
【モー娘。派の理由】
「クリーンな感じだからモーニング娘。が好きです。 AKBは黒さしかない」(32歳・宮城県)
「プロ意識がこちらの方があるのと、可愛い子が多い」(30歳・栃木県)
「今の新モーニング娘。は全く知らないけど、世代だったから」(28歳・兵庫県)
「モーニング娘。が好きです。アイドルだけど顔だけで勝負してなくて、歌声やダンスパフォーマンスにおいてもAKBより上だと思います」(28歳・青森県)
「モーニング娘。のほうが好き。自分の青春時代に活躍していて憧れがある。かわいい子も多かった。 つんくさん、秋元康さんどちらもカリスマ性があるが、モーニング娘。のほうが断然曲がいい。 AKB48はかわいい子がいない。センターでやっていた前田敦子が特に嫌いだから」(28歳・長野県)
「モーニング娘。の方が好き。AKB48のお遊戯会のような踊りと歌は見ててグッとこない。最近のモーニング娘。はあまり知らないが、昔のモーニング娘。世代なのでモーニング娘。を推す」(26歳・神奈川県)
【AKB派の理由】
「AKBの方がかわいい子が多い。 モーニング娘。は誰も知らない」(28歳・大阪府)
「可愛いし、曲も好き。 モーニング娘は強いイメージであまり華がない」(39歳・千葉県)
「楽しそうだから。モーニング娘はあんまり仲がよくなさそう」(34歳・京都府)
「AKBの方が、表裏のある人がいなさそう。モーニング娘。は、年をとって色々な事件や事柄がありすぎた」(30歳・長崎県)
それぞれひいきがあるでしょうが、モー娘。派の見方は「AKBよりクオリティが高い」というものが多く、AKB派は「モー娘。よりも明るい」というものが多かったように見受けられます。
とはいえ自分の“ひいき”の対象以外は、どうしても見下したくなるというのが好き嫌いの心理なのでしょうけどね。
「どちらも嫌い」も少なくない。
大型アイドルグループは今後誕生する?
一方で「どちらも好き」が3票だったのに対し、「どちらも嫌い」が12票という結果を見ると、アイドルグループ自体が苦手という層も一定の割合でいることがわかります。それぞれの詳しい理由は以下の通り!
【どちらも嫌い派の理由】
「AKBは嫌い。あの集団を見てるだけでイライラする。 モーニング娘はつまらない。 前は好きだった」(23歳・埼玉県)
「どちらも嫌い。自ら女性蔑視な表現をするから」(27歳・東京都)
「どちらも努力をしている過程を見させられて、夢を見られないから」(33歳・徳島県)
「どっちもどっち。たいして可愛くもないのが沢山集まってるだけ。歌も特に上手じゃないのに人数で誤魔化されてる」(38歳・北海道)
「モー娘。はもうメンバーがわからない。昔のメンバーは問題児しかいない。AKBはみんなイマイチ可愛くないのに1番を争って馬鹿馬鹿しい」(35歳・新潟県)
【どちらも好き派の理由】
「歌はモー娘の方が好きです。 人はAKB48の方が好きです」(34歳・北海道)
「どちらも好きな時代があったから決められない」(31歳・兵庫県)
ごく少数だった「どちらも好き」という人はサンプルが少ないため一概にはいえませんが、「どちらも嫌い」な理由としては、「アイドルそのものが嫌い」か「これらのグループは実力が伴わない」という意見に分かれそうです。
とはいえアイドルにも“多様性”が認められ、そこそこ過激な言動も許容範囲という世の中。そんな潮流に先鞭をつけた立役者であるモー娘。と、アイドルグループがマニアのためだけのものではなく、広く受け入れられる世の中にしたAKBの功績は大きいといえるはず。
<文/雛菊あんじ>