今年だけで公開予定も含めれば映画3本、ドラマ2本に出演している土屋太鳳。彼女のインスタグラムには、連日のように撮影やイベントに追われる様子が投稿されている。
9月中旬、つかの間の休みに彼女が訪れたのは、東京郊外にある多目的競技場だった。
グラウンドに響く選手たちの怒声と「ガツ」「ガツ」という激しく防具がぶつかり合う鈍い音。4000席に満たない客席で、土屋は固唾を飲んで選手たちに視線を送っていた。
「あの日は日本社会人アメリカンフットボールリーグ『Xリーグ』の公式戦でした。1人でポツンと後ろのほうの席に座っていたので、最初はまったく気付きませんでした。黒のキャスケットをかぶっていて、よく見たら”太鳳ちゃんだ!”って気づいたんです」(居合わせた観客)
大きな“姉の影響”
中学時代はバスケットボール部に、高校時代は創作ダンス部に所属し、体育大学に進学してからも舞踊学を専攻。そんな体育会系の土屋がアメフトにハマったのは、2才年上の姉の影響だという。
「太鳳ちゃんのお姉さんは大学時代に六大学野球のチアリーディング部に所属していて、社会人になってからはアメフトのチアをやっているんです。3年前にお姉さんのチアを見に行ったのがきっかけで夢中になってしまったみたいで、今でも時間ができたら会場に足を運んでいるみたいですよ」(芸能プロ関係者)
9月14日に最終回を迎えたドラマ『チア☆ダン』(TBS系)では主演を務めていた土屋。
主人公・藤谷わかばを演じるにあたって姉からアドバイスをもらったと、雑誌のインタビューで明かしている。
《私の姉も社会人でチアリーディングをやっているのですが、アームモーションが崩れるとどうしても格好悪く見えるので、腕の位置だけはしっかり固定するようにとアドバイスをもらったんです》
一方の姉も、ドラマの出来栄えが気になったようで……。
「7月6日に行われた『チア☆ダン』の特別試写会に、お姉さんが来ていたんです。彼女より少し大人っぽい雰囲気ですが、似ているのでみんな気づいていましたよ。一般人とは思えないほどの美人で“写真を撮ってください!”と声をかけてくる子たち一人一人に丁寧に対応していました」(試写会に参加した女性)
姉以外にも2才年下で声優をしている弟がいるが、土屋にとって姉と弟の存在は非常に大きなものだという。
「太鳳ちゃんはお姉さんも弟さんも日本舞踊をやっているのですが、2人とも全国大会で入賞するレベル。太鳳ちゃんが芸能界に進んだのは、自分ができる何かを見つけたいと思ったからなんです。
今でもきょうだいの活躍を聞くと”私も頑張らなきゃ”って思うそうですよ。でも、きょうだい仲はいいみたいで、太鳳ちゃんが声をかけて家族そろって実家でご飯を食べたりするそうです」(前出・芸能プロ関係者)
離れ離れで暮らす兄弟のまとめ役という土屋だが、
やっぱり姉には甘えてしまうようで……。
「'15年に放送された朝ドラ『まれ』の撮影をしていたとき、連日の撮影に追われて精神的に辛い状況が続いていました。でも、お姉さんがスタジオから連れ出して、一緒に沖縄料理を食べに行ったりと気分転換をしてくれたようです。普段はしっかり者で弱音なんか吐かない彼女ですが、お姉さんの前ではみんなに言えない悩みも言えるんでしょうね」(NHK関係者)
試合がハーフタイムとなり、グラウンドから選手が控室に引きあげると、入れ替わりでチアリーダーや大会主催者によるハーフタイムショーの時間に。それまで真剣な表情でグラウンドを見つめていた土屋だったが、パッと笑顔に。
「この日のホームチームはお姉さんが応援しているチームで、お姉さんもチアとしてショーに参加していたんです。一生懸命お姉さんが踊る姿を目で追って、うれしそうに見ていましたよ」(前出・居合わせた観客)
素敵な家族が、彼女の元気の源だった!