星野源(37)が年明け早々に、大勝負に出る。
12月に3年ぶりとなるニューアルバム『POP VIRUS』をリリースするが、このアルバムのリリースにあわせ、“5大ドームツアー”を開催することが決定した。
2019年2月2日の京セラドーム大阪を皮切りに、3月10日の福岡ヤフオク!ドームまで、自身最大規模のツアーとなり、日本人男性ソロアーティストとしては史上5人目の快挙になる。
絶対に会場を埋める
昨年のツアーでは約22万人を動員したというが、今回のドームでは33万人の動員見込みだ。
「音楽のマネジメントを担当しているアミューズ側は、沢田研二さんの会場ドタキャン騒動とドーム告知発表の時期がかぶって、そんなに集客できるのか? とマスコミにからかわれてイラだっていましたね。
ですから『絶対に会場を埋める』と鼻息も荒いんです。プロモーションも必死で、アルバムの仕様も、初回限定含めて4パターンも出します。
これはAKB48で定着した販売方法で、コアなファンはすべての種類を購入しますが、作品としては1つでカウントされるので、すごく売れているように見える手法なんですよ」(レコード会社関係者)
俳優業で面倒を見ているマネジメント事務所『大人計画』とのパワーバランスも気になるところだが、そこはアミューズとタッグを組んで、音楽優先のプロモーションにも協力的なのだという。
「ドームクラスでの物販収益は、経費を引いても純利で1億円と言われています。それが5本ですから大きなビジネスです。利益分配や権利の比率もあるので、それぞれの事務所はむしろニコニコして協力するのは当然でしょう」(興行イベンター)
2016年に主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)で高視聴率を獲得。しかも彼が歌ったエンディングソング『恋』は、独特の振り付け“恋ダンス”が話題になり、発売2か月後には早くもCDは25万枚を突破し、配信では65万ダウンロードを超える大ヒット。年末には紅白歌合戦にも出場し、大活躍の年だった。
2015年にリリースされた前作『YELLOW DANCER』から3年ぶりとなる今回のアルバムでは、シングル曲『恋』、オリコンシングルランキングで自身初の1位を獲得した『Family Song』、史上最高のダウンロード数を記録した『アイデア』などが収録される鉄板アルバム。
「15年から星野は音楽面でのマネジメントをアミューズに依頼していますが、その年にNHK紅白歌合戦に初出場し、以来3年連続で出場しています。
NTTドコモのロングキャンペーンのCMやアニメ映画『ドラえもん』の主題歌にも抜擢されるなど、活動は順調です。波に乗り切れるかが鍵ですね」(前出レコード会社関係者)
事務所の先輩でもある桑田佳祐と福山雅治はすでに5大ドームツアーを達成。
ドラマでも数字が取れ、歌手としてもコンサート動員が見込める星野。果たしてアルバムはメガヒットとなるだろうか?
<取材・文/宮崎浩>