「自分の知らない世界ばかりで、原作を読んだときは本当にすべてが衝撃的でした。見たことのない、経験したことのない世界だからこそ、作り物のように感じてしまう感覚が気持ち悪くて“どうにかしてリアルに伝えたい”と思ったんです」
映画『ギャングース』で主演を務める高杉真宙(まひろ/22)。サイケ(高杉)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)は少年院で出会い、窃盗を生業とする3人組。
しかし、ターゲットにするのは詐欺や密輸など汚い金儲(もう)けをする犯罪者のみという、通称“タタキ”専門。
「乱闘や声を荒らげたりするシーンが多く、今までにない役だったので、やっていてすごく楽しかったです。役のために、髪を切らなかったり、爪を伸ばしっぱなしにしたりと、ビジュアルからも挑戦させていただきました」
確かに作中ではロン毛や、初めての丸刈り頭も披露しているけど、
「実は“いつか丸刈りにしたい”っていう夢がずっとあって。今回はカツラなので、100%叶ったわけではないんですが、鏡を見て“あ、丸刈りも大丈夫そうだな”ってことがわかったのでよかったです(笑)。
もし本当にやるなら、角刈りにしてから全部剃(そ)るっていう工程まで考えているんです」
同級生という設定の加藤と渡辺とは、
「実は6歳年齢が違うんです。でも、敬語をやめてからは、グッと距離が縮まって、本当に同い年のような感覚で一緒にいました。
だからたまに“小学校がかぶっていない”など、年齢差を感じる話題になったときに“あ、そっか! 6歳離れてるんだった!”ってハッとなる瞬間がありました」