「秋田美人」「京美人」……地域らしさを持ち合わせる美女を形容する言葉は昔からいろいろあるが、では実際にどの都道府県が一番美人を輩出しているのか?
9月に発表された「美男美女が多いと思う都道府県ランキング」(出典:gooランキング)で、トップ3は1位・秋田県、2位・福岡県、3位・沖縄県となった。芸能界を見ても、秋田県出身は佐々木希、加藤夏希、生駒里奈。福岡県は橋本環奈、吉瀬美智子、黒木瞳。沖縄県は新垣結衣、仲間由紀恵、黒木メイサなど、3県出身の美女は多く、納得の結果であった。
一方、ランキングワースト3は42位・茨城県、山梨県、長野県、岐阜県(以上同票)、46位・香川県、47位・岡山県が争う結果に。
果たして、実際に都道府県によって美人の多さや質は変わってくるのか? 美容整形外科「高須クリニック」高須克弥院長に話を聞いた。
――美男美女が多いと思う都道府県トップ3は、秋田、福岡、沖縄でした。院長はこの結果をどう思いますか?
高須「確かに、イメージで言えば、色が白い秋田、出身スターも多い福岡、エキゾチックな顔立ちの沖縄ってイメージはあるね。でも、本当にそうかな?」
――もしかして、トップにランクインしていなくても、院長的にここは美人が多い! という都道府県があるのでしょうか?
高須「違う違う! ボクが思うのは、昔の人は移動せず、ずっと定位置で住んでいて、見た目はもちろん風習・性質も含めて地域に特性があった。でも今は日本全国どこでもネットがつながるし、飛行機や新幹線など交通網の発達でどこへでも日帰りレベルでスイスイ行けちゃう。すると日本全国、カルチャーもルックスも均一化が起きるんだよ」
――均一化ですか。すると、もはや地域差はないということでしょうか?
高須「昔は、濃いめ・ホリの深い顔立ちの縄文顔、浮世絵みたいなあっさり系の弥生顔とあったんだけど、それが全国各地、ミックスされていると思うね。ただ、個々の遺伝子はあるから、“〇〇っぽさ”が出ることもあるとは思うけど」
――とはいえ、トップ3の秋田県、福岡県、沖縄県など、芸能人美女の写真を見てみると、やはり“それっぽさ”も感じますが……。
高須「食べものや空気、水で生じる影響は少しはあるかもしれないね。でも今は全国各地にマクドナルドもコンビニもあるし、ズバリと言えないんだよね……。ただ、美人ではなく美肌で言うなら、北方と南方では日照時間が大幅に違うので、皮膚感の差はあると思う。やっぱり沖縄出身の芸能人って、上京当初は日に焼けた子が多いし」
――日焼けはわかりますが、食べものでも影響があるんですね!
高須「顎・エラの発達具合が変わるからね! 雑穀など硬いものを食べるところは四角い顔、柔らかいものを食べるところはうりざね顔など、咀嚼(そしゃく)によって発達が変わります」
――なるほど。では、ワースト3にランクインしてしまった茨城、山梨、長野、岐阜、香川、岡山は、確かに調べてみると出身の美人女優やタレントが少ないような……。
高須「それは単に人口が少なめだから、美人の数も少ないだけじゃないかな? あとは田舎だと周りの目が気になるから、美人でも目立たないように地味にすることもあるかもね」
高須院長が考える「一番美人の多い都道府県」は?
――数の問題もあるんですね。では、高須院長が考える、美人的にベストな地域の組み合わせはどのようなものでしょうか?
高須「遠方エリアの組み合わせだね。沖縄県×京都府とか。お互いに足りない部分が補え、美人が生まれる確率が高いです」
――ではズバリ、高須院長が考える「一番美人の多い都道府県」はどちらでしょうか?
高須「それは東京です。でも答えは単純で、分母が多いから。あとはコスメショップやエステ、美容整形外科が多いからメンテナンスしやすいしね!」
――環境の問題ですか! 逆に田舎の美人環境はどうなんでしょう?
高須「美や野心を追求する人は都会に出ちゃったりして、残った人は今いる場所に安住していればいいや的な考えで、美の寿命が短い気がする。都会の人のほうが50、60歳になってもエステだコスメだって美への執着が続くよね」
――では、今いる都道府県を移動せず、より美人になる方法はあるのでしょうか?
高須「そりゃあ、整形でしょ! 美人とは“全体的にバランスが良いこと”だから、足りない部分は足し、多い部分は削っちゃえば美人のできあがりです!」
<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。