「息子さんを後ろに乗せて、ママチャリをこぐ姿をよく見ましたよ」(近所の住民)
お約束となった素足でローファーをはき、高級外車を乗り回す姿が今もサマになる石田純一。そんな彼が還暦を過ぎて“ママチャリ”デビューしたのには、ある深い理由があった。
「現在、長男の理汰郎くんは小学校お受験に定評のある幼稚園に通っているんです。彼らが目指すような学校は、当然、子どもや両親の面接があります。
そこではどう子どもを育てているかという家庭の教育方針が重視されるのです。なので、息子を車で送り迎えするのではなく、普通のご家庭と同じように、自転車で幼稚園や習い事に通わせていたのでしょうね」(お受験コンサルタント)
そのかいあってだろうか、今月に入って理汰郎くんは見事、第一志望である都内の超名門私立小学校Aに合格したという。
「A小学校の競争率は13倍ほどと言われていますが、親がここの卒業生だったりすると優先的に合格させる傾向があります。また政財界からの推薦などもありますので、まったく縁故のない人の競争率は、実質30倍くらいでしょう。
小学校受験の最難関校であることに間違いはないです。石田さんも奥様もこの学校のOBではないですから、さぞ大変だったでしょうね」(同・お受験コンサルタント)
そもそもお受験に熱心だったのは、22歳年下妻の東尾理子だった。彼女は理汰郎くんが1歳のころから、幼稚園や小学校の説明会などに積極的に参加していたという。
「石田さんは当初、“公立でもいいのでは”と思っていたようですが、妻の頑張りを見ているうちに、自分も本気にならないといけないと思ったみたいですね。
まして2歳になる長女と、今年4月に生まれたばかりの次女の子育てもあるわけですから。それで、石田さん自らママチャリに乗り、できる限り幼稚園や習い事の送迎をするようになったり、勉強を見てあげたりしたようですね」(スポーツ紙記者)
妻に尻を叩かれたわけではないだろうが、受験指導会などに夫婦そろって参加する姿も目撃されていた。また、家族でキャンプや畑仕事の体験など、情操教育にも力を入れていたという。
「お受験のための塾だけではなく、理汰郎くんが3歳のころからゴルフと野球を習わせているんです。
ゴルフではすでに3連続パーセーブするほどの腕前ですし、野球でのバッティングでは小学校高学年レベルのセンスがあるそうです。決して勉強だけできればいいという考えではないようですね」(テレビ局関係者)
プロゴルファーの母と、西武ライオンズなどで200勝以上挙げた名投手である祖父・東尾修氏の血をしっかり受け継いでいるようだ。
それだけ文武両道だったからこそ、合格できたのかもしれない。
だが、'16年7月に石田家の“お受験”に最大のピンチが訪れていたのだ。
「理汰郎くんが幼稚園の年少組のとき、石田さんが都知事選出馬騒動を起こしたんです。それこそ、理子さんは24時間、ワイドショーの取材に追われ、肉体的にも精神的にも本当に参っていた感じでしたね。
それでも、理子さんは保護者の方々が集まっている園庭で、“ご迷惑おかけして申し訳ありません。でも、ここにはカメラを絶対に来させませんから”と言って深々と頭を下げたんです。
そんな姿に、ほかのお母さんたちは、“みんなで守ってあげようね”って、本来はライバル同士なんですが、何か連帯感が生まれましたね」(同じ幼稚園に子どもを通わせるお母さん)
結局、石田は家族の強い反対で出馬を断念。そこには、息子の受験も大きく関係していたのだろう。
「実は石田さんだけでなく、おじいちゃんの東尾修さんが、初孫のためにそうとう頑張ったって聞いていますよ。というのも、西武ライオンズの監督もしていたので、財界に太いパイプを持っているんです。
そのツテを頼って、学校OBなどに頭を下げて回ったそうですよ。それだけに、理汰郎くんが合格したときは、喜びを爆発させていました」(東尾家に近い人)
石田への直撃取材
石田家が総力を挙げてつかんだ長男の合格通知。そこで、喜びの声をいち早く聞こうと、11月下旬に自宅に戻ってきた石田を直撃取材した。
ーーおめでとうございます!
理汰郎くんが小学校受験で合格されたそうですね?
「僕だけのことじゃないので、すみません……」
そう丁寧に謝りながら、自宅に入っていった。だが、明るい笑顔がとても印象的だった。
「お受験を通して石田さんもA小学校のことを知るうちに子どもの特性を伸ばす学校の教育方針に大変に感銘を受けたそうです。それで“何としても息子を合格させたい”と思ったそうですね。
うちの幼稚園はA小学校を志望する人が多いんですが、半分くらいは落ちてしまった。でも、石田さんご夫婦の頑張りを間近で見ていたので、素直におめでとうって言えますね」(前出・同じ幼稚園のお母さん)