元貴乃花親方の花田光司氏には本当に驚かされる。景子夫人と離婚していたというのだ。
離婚届を提出したのは、前代未聞の“退職・部屋消滅”から1か月後の10月25日だったという。
離婚していたことが明らかになったのは、11月26日に放送された『news zero』(日本テレビ系)でのこと。事前に本人からマスコミに発表があったわけではなく、テレビの取材を受けて認めたということだ。
そして、翌27日の朝、同じく日本テレビの『スッキリ』に生出演して、離婚の経緯を語った。予定外の電撃出演、つまり“乱入”だが、当然、出演者も知らされていなかったようで、スタジオはパニックとなった。
テレビを見ていた人も驚いただろうが、ネットでも「まさかの乱入」「放送事故?」と話題になった。
あのころの光司に戻ったように
元貴乃花(光司氏)が日本テレビにばかり出演している理由について、一部週刊誌やスポーツ紙では、同局に以前から懇意にしているプロデューサーがいて、彼のアドバイザー的な存在だとしている。そして、今後は、日テレでの仕事が増えるだろうと。
たしかに『スッキリ』で離婚について質問を受けているときも、落ち着きながらも軽快なトークを繰り広げていたようにみえる。
また他ではコメンテーターかスポーツキャスターに就任するという話まで出ているが、
「協会との関係を考えると、相撲のコメンテーターとして活躍するのは、なかなか難しいでしょう。でも、タレントとしてはテレビで十分やっていけるんじゃないかと思いますよ。
以前は無口で、暗い感じがしましたが、最近は随分と明るくなりました。小学生だったころの映像がよく出てきますが、あのころの“光司”に戻ったように見えますね」(芸能レポーター)
相撲一筋の純粋培養で育ち、世間知らずの元貴乃花(光司氏)をここまでにしたのは景子夫人の影響だとされている。これまで“相談役”でもあった景子夫人と別れたことで、彼の今後を心配する声は多い。
『週刊文春』(12月6日号)の取材に、景子夫人はこう漏らしている。
《たった一度きりの人生ですから。一人になっても戦ってきた主人には、肩の荷を下ろしてもらって、これから外の違った世界をたくさん見て欲しいと思っています》
夫人のアドバイスどおり、肩の荷を下ろした元貴乃花(光司氏)の表情は清々しい。
「貴乃花部屋がタニマチを廃止し、サポーター制というファンクラブのような制度を導入したのも景子さんの発案だと言われています。彼が着るスーツなどの洋服も景子さんが選んでいました。
彼女が関わらなくなって以降、元貴乃花の洋服のセンスがおかしくなったほど。まるでマフィアのような出で立ちになってしまいましたくらいですから。
また、景子さんは元女子アナですから、取材、報道する側の気持ちも理解できます。マスコミ対応など、元貴乃花は彼女から学んだことは多いハズです。現役時代にほかの力士と比べて特に記者に対して丁寧に対応していたのも、彼女の教えのようです」(スポーツ紙記者)
景子元夫人がさまざまなマネジメントをした延長線上に今の彼がいる。新生・貴乃花には、新たなファンも増えているようだ。
一方の景子さんだが、こちらも各局が争奪に動いているという。噂されている古巣のフジテレビ復帰については、同社の編成担当の石原隆取締役が、
「可能性はないとは言えない」
とコメントしている。
「50歳を過ぎましたが、美貌は衰えていません。元人気女子アナ、相撲部屋の女将さん、3人の子どもを育てた母親、さらに離婚も経験。人生の酸いも甘いも噛み分けた女性です。キャスターとして最適じゃないでしょうか」(テレビ局関係者)
ふたりが同じ“土俵”で相まみえることもあるかも。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。