11月22日に行われた会見では、眞子さまに話が及ぶと、紀子さまが表情を曇らせる場面が

《今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います》

 11月30日に53歳のバースデーをお迎えになるにあたり、記者会見で眞子さまの結婚延期に関して、こう述べられた秋篠宮さま。

《やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約にあたる納采の儀というのを行うことはできません》

 続けて、こう発言された殿下の胸の内は“父親”として、複雑な思いを抱えられていることがうかがえる。

眞子さまの結婚延期に関して、秋篠宮さまが公の場で発言される初めての機会でした。そんな貴重な場で、今夏にあった“現状では、一般の結納にあたる『納采の儀』を行えない”という新聞報道を裏づけされたのです。

 お誕生日の会見で、ここまで踏み込んだ発言をされたことから、小室圭さんへの“最後通告なのでは?”と、記者の間で衝撃が走っています」(皇室担当記者)

 昨年12月に『週刊女性』がスクープした、小室さんの母親が元婚約者との間に抱える400万円超の借金トラブル。

 “それ相応の対応”とは、「贈与なので問題ない」と主張する小室さんに、経緯に関して国民にきちんと説明してほしいというもの。しかし、一向に動きを見せない小室さんサイドに対して、もどかしい気持ちをお持ちなのだろう。

『大嘗祭』への苦言

現在の天皇陛下が皇居で『大嘗祭』に臨まれた様子('90年11月)

 さらにもうひとつ、この会見に出席した記者たちも驚いた“ご意見”が飛び出した。

「来年5月に即位する新天皇が五穀豊穣を祈る皇室行事『大嘗祭』にかかる費用を、公費で賄うことは適当ではないとおっしゃられたのです。

 平成の大嘗祭では、総額約22億5千万円がかかりましたが、秋篠宮さまは“内廷費で挙行できる範囲の儀式にするべき”という主旨のご発言をされました。つまりは公費ではなく、ご自分の収入から支出するべきというお考えなのです」(同・皇室担当記者)

 来年11月に行われる見通しの同行事だが、殿下はこうも苦言を呈された。

《そういう形で行うのが本来の姿ではないかなと思いますし、そのことは宮内庁長官などにはかなり私も言っているんですね。ただ、残念ながらそこを考えること、言ってみれば話を聞く耳を持たなかった。そのことは私は非常に残念なことだったなと思っています》

 “異例”のご発言から間もなく、山本信一郎宮内庁長官は記者会見で、「政府の方針に従って準備を進める」と話し、平成と同じように公費で費用を賄うことを念押しした。

 来年のお代替わりに伴い『皇嗣』のお立場になる秋篠宮さまと宮内庁との間に“溝”が生まれてしまっているようだ……。

紀子さま、“小室家”への不信感

 一方の紀子さまは、眞子さまの結婚騒動に関する質問に対して、「小室さん」の名前に1度も触れずに、眞子さまへの思いをゆっくりと、次のように述べられた。

《昨年の夏から、さまざまなことがありました。(中略)昨年の暮れから、だんだん寒くなっていく中で、長女の体調が優れないことが多くなりました。そうした状況が長く続き、長女は大丈夫だろうか、どのような思いで過ごしているだろうかと、私は、大変心配でした》

 昨年の夏といえば、眞子さまと小室さんの婚約会見が7月上旬に予定されていたものの、九州北部を襲った記録的豪雨の被害を受けて延期に。

 同時期には、圭さんの祖母・八十子さん(すでに他界)が新興宗教団体『A』に入信していたこと、かつて佳代さんが30代くらいの霊媒師のような女性に頼り切っていたことが報じられ、その後、小室さんがかつて2年ほど勤めていた『三菱東京UFJ銀行』(当時)での“秘話”に関しても、昨秋に『週刊女性』が初出ししている。

部内でクライアントとの重要書類が紛失したことがあったのですが、その会社の担当者が小室さんでした。彼はその書類を女性行員に“渡しました”と主張し慌てる様子もない。新人にもかかわらず、女性のほうは大泣きしているのに彼は取り乱しておらず、図太い人だと思いましたね」(小室さんの元同僚)

 そんな“違和感”を覚える小室さんの対応を報じたのだ。こうした数々の報道に紀子さまも、彼に対して不信感を募らされたのかもしれない。

「極めつきは、小室家が抱える金銭トラブルの発覚でした。秋篠宮ご夫妻だけでなく、眞子さまもこの事実を知らなかったそうで、“なぜ教えてくれなかったの”と、圭さんに怒ったそうです。今回の紀子さまも“昨年の暮れから長女の体調が優れなかった”とお話しされていますが、このころの眞子さまは食欲も減退し、自室にこもりがちだったのです」(秋篠宮家関係者)

 眞子さまの結婚関連の質問に答える際、紀子さまは複雑な表情を浮かべていたというのは、ある宮内庁関係者。

小室さん問題は、秋篠宮家の中でも気をもんでいるという(11月10日)

「眞子さまの最近のご様子についてお話しされていた際、紀子さまの目には涙が潤んでいたのです。涙が落ちないようにこらえていて、“母親”として眞子さまのことを心配されているのだと感じました。

 “家族として非常に難しい状況の中にある”ともおことばに含め、秋篠宮家の中でも結婚問題の重大さを認識していることを示唆されました」

 娘のことを思われるあまり、感情が昂ってしまった紀子さま。しかし、そんなお母さまの思いとは裏腹に、眞子さまは現在も小室さんとの結婚を信じて疑わない様子だという。

「秋篠宮さまは“小室さんとは2、3か月に1度くらい連絡をとっている”とおっしゃっておられましたが、眞子さまは頻繁に連絡をとられています。おふたりは今でも、再来年以降に結婚できるというお考えだと思います。

 小室さんは、少なくとも年内には留学中のアメリカから帰国する予定だそうです。眞子さまは再会できることを心待ちにしていることでしょう」(前出・秋篠宮家関係者)

 一部では秋篠宮さまの真意は「小室さんから結婚を辞退されるべき」とも報じられている。記者会見で秋篠宮ご夫妻が発された“メッセージ”を小室さんはどう受け止めたのだろうか。