「最近、表札がはずされて、家の中で工事もしていますよ」(近隣住民)
11月下旬、津川雅彦さん(享年78)がかつて住んでいた自宅を訪ねると、すでに新しい住人の気配があった。都内にあるこの自宅は、彼が朝丘雪路さん(享年82)と亡くなる直前まで住んでいた家だ。
「築20年以上の2階建ての一戸建て。閑静な住宅街の中にある賃貸物件です。津川さんは'14年ごろに引っ越してきて、しばらくひとりで住んでいましたが、3年ほど前から朝丘さんと一緒に暮らしていました」(芸能プロ関係者)
今年4月27日に朝丘さんが亡くなり、津川さんもあとを追うように8月4日に亡くなった。'73年に結婚したふたりは、翌年に娘の真由子が生まれ幸せの絶頂だったが、'08年に試練が襲った。
「津川さんが経営していた玩具事業で6億円の借金を抱えました。その返済のために、一家が住んでいた朝丘さん名義の家を売却。
それ以降、別々に住んでいましたが、また一緒に暮らすようになったんです」(ワイドショー関係者)
最後に夫婦で暮らした思い出の豪邸だったが、家主が亡くなると、すみやかに家を引き渡す準備を始めた。
「1か月ほど前から工事をしています。もう次に住む人が決まっているので、家の中をリフォームしているんですよ」(不動産関係者)
朝丘さんが亡くなって8か月がたつ。長年彼女と親交があった『太常うどん銀座本店』のオーナーの川北操さんが当時を懐かしむ。
「10年くらい前にお店に来てくれて、共通の友人を介して仲よくなりました。ほんわかして優しい方でした。彼女は誕生日だけではなく、買い物中に“あなたに合うものがあったのよ”と言って、私によくプレゼントをくれました。シャツや指輪、着物などいろいろなものをもらいましたね」
川北さんは真由子とも仲がよく、最近の彼女の様子も教えてくれた。
最近の真由子さん
「実は、7月に15人くらいで朝丘さんのお別れ会をやったんです。津川さんは来られませんでしたが、真由子さんや朝丘さんと親しかった人たちを中心に集まりました。
そのときは、まだ真由子さんはお母さんが亡くなったという実感がなかったみたいです。でも、お父さんも亡くなったことで、自分がひとりぼっちになったのがわかったんでしょう。最近は、ふたりのことを話しませんね」
ただ、悲しいことばかりではない。真由子は今年8月に俳優の友山裕之介と結婚した。結婚にいたるまでには、こんなウラ話があった。
「ふたりは20年くらい前から付き合っていました。津川さんは反対していたみたいですが、朝丘さんはふたりの結婚をいちばん望んでいたと思います。彼女はよく“早く結婚したらいいのに……”と言ってましたからね」(川北さん)
20年の交際を経て結婚したふたりだが、最近は関係にちょっとした変化が。
「真由子さんが周りの人に裕之介さんを紹介するときに、彼のことを“主人”と呼ぶようになったんです。今までは、“裕ちゃん”と呼ぶことが多かったのですが、いつまでも恋人気分ではいけないと思ったのでしょう。
ひとりになって、自分がしっかりしないといけないという決意の表れなのかもしれませんね」(前出・芸能プロ関係者)
ふたりが亡くなって、もともと津川さんが代表を務めていた事務所は今後どうなるのか。所属していた事務所に聞いた。
「事務所は今後も継続していきます。いまはふたりが亡くなったばかりなので、先のことは何も考えていません」
最愛の両親を亡くした真由子だが、これからは夫と支え合って、ふたりの分までしっかりと生きていく。