11月下旬、元貴乃花親方・花田光司氏と河野景子さんの離婚が明らかになり、世間を驚かせたが、その2日後の28日、今度は及川光博と檀れいが連名で離婚を発表した。
「仲良く過ごしてまいりましたが、互いが仕事に集中するあまり、時間的にも精神的にもゆとりがもてなくなってしまったのが実情です。笑顔で出した結論です」とつづられた文書からは、花田夫妻とは違う「円満な離婚」の雰囲気が漂っていた。
「結婚当初から本当に仲がよかったんですよ。及川さんは9月には檀が出演した舞台『オセロー』も観に行って、カーテンコールの時はとてもうれしそうに拍手されていましたし、その後も2人で宝塚の舞台を観劇していましたし……」
そう話すのは2人をよく知る芸能関係者だ。
一部では、及川の若い女性との食事デート、檀が実家へ帰り“別居か?”など不仲を報じられ、「仮面夫婦」説も飛び出したが、先の関係者は「彼女の完璧主義がこういう結果になったのでは」と話す。
「檀といえば、宝塚時代から人の何倍も努力することで知られています。家事もそれと同じで、家にいる時はすべて手作り。及川が好きな和食も及川家の味をマスターしたいと及川の実家に何度も通い彼の両親に習っていました。
日頃の佇まいが演技に出てしまうからと、座る時は正座、椅子に座っても足を組んだりすることはありません。及川はそんな彼女に『頑張りすぎなくていいから、まゆみ(檀の本名)らしく』と気遣っていたのですが、彼女は仕事も家庭のことも自分の納得するようにやりたかった。
でも、やはり舞台など仕事に入ると、そちらに夢中になり、家事などは疎かになってしまう。やりたいのに時間もなく、それを負担に感じるようになり……」(同前)
宝塚・娘役が同じ日に
奇しくも同じ日、檀の宝塚の先輩である黒木瞳が出演する予定だった舞台『細雪』を降板したことが報じられた。
来年5月に東京・日本橋の明治座で上演される舞台は、当初、長女役に黒木、次女に一路真輝、三女に瀬奈じゅん、四女に水夏希という元タカラジェンヌのトップが勢揃いする予定だった。
「宝塚OGが四姉妹を演じるのは初めてのことですから、ヅカファンにとっては夢のようなキャスティングです。でも、長女役が黒木から浅野ゆう子に変更になったのです。
明治座からの公式の発表もなく、詳しい事情は分かりませんが、降板は黒木の方からの突然の申し入れだったそうです」(女性誌記者)
黒木は宝塚音楽学校時代から将来を嘱望されていた逸材の娘役で、大地真央が月組トップ男役に就任すると相手役に就任した。
一方の檀といえば、音楽学校時代の成績は最下位、新人時代もその美貌を生かす機会にも恵まれなかったが、真琴つばさの相手役として、月組のトップ娘役に抜擢された。
退団後の2人の活躍は周知の通りだが、
「黒木は同じ宝塚出身の女優は、ほぼ共演NGだそう。しかも檀とは“犬猿の仲”だとすら言われています」(スポーツ紙記者)
電撃離婚と謎の舞台降板ーー。いずれの真相も藪の中だ。
<取材・文/小窪誠子>