“羊”が週刊誌に咬みついた。
『女性自身』(1月1・8日号)に、吉田羊が英国留学のため女優業を休業する、また“恩人”事務所社長との決別したという記事が掲載されている。
同誌を読むと、“映画関係者”の談として、吉田が演技の勉強のために留学する意思を固めた経緯が詳細に書かれている。また、二人三脚でここまでやってきた所属事務所社長との“絶縁”トラブルについての内容もかなり具体的だ。
《“いい大人なんだから仕事以外のことに口を挟まれたくない”という思いが募った吉田さんは、ついに『もう仕事のパートナー関係は終わりにしましょう』と切り出したそうです》
《契約終了についてはクライアントなど関係各所にすでに報告済みだと聞いています。スケジュール管理は今は親族が担当しており、現在はお互い弁護士を立て、年明け独立に向け最終調整に入っているようです》
と、それぞれ芸能や広告業界の関係者たちが話しているという。
週刊誌は嘘ばっかり書いている?
だが、吉田は同誌の発売日にインスタグラムを更新し、報道を否定。出演ドラマの打ち上げ風景を投稿、そこには事務所社長も一緒に写っている写真をアップし、
#吉田羊留学するの?
#ねぇ(映画関係者)って誰?
#来年も日本で頑張ります
といったハッシュタグを連ねた。
これらの言葉に“吉田の強い憤りが伝わる”と報じるメディアもあったが、週刊誌をおちょくっているようにもみえる。
とはいえ、(映画関係者)の記述については、“実際に情報を寄せた人を明らかにするわけにはいかない”ということもあり、ボカした表現にすることは週刊誌にとって必要不可欠な事情があるのだが。
昔は、雑誌を買った人だけがそのニュースを深く知ることができたので、芸能人たちはそれほど週刊誌の報道を気にしていなかった節があった。むしろ“書かれてナンボ”という雰囲気さえも。良い話でも悪い話でも、週刊誌に取り上げてもらえば話題になるということで、“持ちつ持たれつ”の関係もあったわけだ。
しかし、今の時代のタレントたちは、自分のゴシップが出ることにかなりナーバスになっている部分がある。吉田がインスタを更新したのも、やはり多少なりとも報道を気にしていたからだろう。
今はオフィシャルブログやSNSアカウントなどを通して、芸能人みずから情報発信ができるし、意見も言いやすくなった。それゆえに昔ほどの話題作りを週刊誌に依存する必要がなくなったのかもしれない。
最近では、梅宮アンナも報道に対して、インスタグラムで怒りの“反撃”をしていた。
吉田の記事に関しては、まだどちらが正しいのかハッキリしないところもある。だが、もし週刊誌が中途半端な情報で記事を作ることがあるなら、すぐに反論されてしまう時代になったことは確かだ。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。