多部未華子、安藤サクラ、高畑充希。
上位陣は主演級の“ちょうどいいブス”
「ちょうどいいブス」。最近よく耳にするキーワードですよね。取っつきにくいほど美人でもなく、かといって受け付けないほどブスじゃない、“おれでも口説けるかも!”という絶妙なラインの女性を指す言葉です。
1月10日から放送開始した日本テレビ系ドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』の当初のタイトルとして名前が挙がりました(批判を受けて変わっちゃいましたが……)。
ドラマの主演は夏菜ですが、芸能界を見渡してみると、実は“ちょうどいい”面々は少なくありませんよね? そこで、女子20〜30代の200人にアンケート調査。リアル“ちょうどいいブス”に選ばれたのは……!?(協力:アイリサーチ)
と、その前に大前提として、第一線で活躍する女優たちが、本当に“ちょうどいいブス”かといえばそんなことはありません。見目麗しい超絶美女が群雄割拠する芸能界において、“比較的ちょうどいい”ブスだということ。
そのうえで結果を見ていくと、顔の印象に好き嫌いが出やすい面々が並んだ印象です。フリーコメントで集めたアンケートながら、ダントツでトップだったのはこの人!(コメントは原則原文ママ)
【1位 多部未華子 15票】
「すごく可愛いという訳では無いけど、魅力的な子だと思う」(39歳・熊本県)
「目がぱっちりしていない。でも、ブサイクでもない。ブサカワ」(35歳・兵庫県)
「一重で目が小さいが、小顔でバランスいいのでそこまでブサイクにはみえない」(35歳・千葉県)
【2位 安藤サクラ 10票】
「そこまで美人だとは思えないけれど、きれいだと思うから」(26歳・茨城県)
「きれいではないけど、味のある顔だと思う」(38歳・東京都)
「またこの人か……と思うような目立ち方がなく、いい意味で個性もあって、『まんぷく』はすごくハマり役だと思う」(38歳・岐阜県)
【2位 高畑充希 10票】
「可愛いときもあればそうでないときもあって、人間感があるので親近感がわくため」(23歳・石川県)
「親近感が湧く。一般人にいそう」(24歳・和歌山県)
「特別美人ではないけれど、存在感のある女優さんだと思うから」(34歳・福岡県)
◆
票が集まったのは好感度がもともと高い面々であるとはいえ、女優におけるちょうどいいブス=女性的に親近感が湧くと考えてよさそうです。確かに高嶺の花に親しみを感じるのは難しいですものね。
好感度が高く、親しみやすい。
女性から見た“ちょうどいいブス”
さてさて、得票数が一桁だった下位陣も見ていきましょう。
【4位 黒木華 9票】
「素朴で嫌味のない顔立ちだと思うから」(39歳・長崎県)
「愛嬌がある」(25歳・栃木県)
「どこにでもいそうなので」(33歳・佐賀県)
「和の雰囲気があり、いろんな役を幅広くこなしているから」(32歳・鹿児島県)
【5位 蒼井優 7票】
「正統派美人ではないが、個性があり、印象に残る顔立ちだから」(25歳・東京都)
「美人に見える雰囲気があるから」(34歳・兵庫県)
「可愛いけど、一緒にいても疲れなさそうな顔だから」(36歳・大阪府)
【6位 指原莉乃 6票】
「人がよく感じもよく、きれいなのに自虐キャラだから」(35歳・福岡県)
「努力、頑張ればなれそう」(26歳・宮崎県)
【7位 前田敦子 3票】
「AKB総選挙1位のわりに、失礼ながら可愛いと思えないから」(23歳・福島県)
「愛嬌がある」(29歳・栃木県)
【8位 有村架純 2票】
「髪型によっては、可愛く見えるときがあるので」(27歳・東京都)
「顔の輪郭」(22歳・大阪府)
【8位 大沢あかね 2票】
「めっちゃブスというわけでもなく、親しみがあるような憎めないブスだから」(31歳・愛媛県)
【8位 土屋太鳳 2票】
「エラが気になって顔が大きく見えるので」(34歳・大阪府)
「垢抜けない感じが、どこにでもいる感じがするから」(30歳・東京都)
◆
上位陣同様、彼女たちに対してネガティブなコメントはほとんどありませんでした。そして第一線で活躍している顔ぶればかりで、いずれも好意的に受け止めているようです。
女性芸人界の“ちょうどいいブス”は?
さて実はこの調査、女優を対象にフリーアンサーでコメントを集めたものなのですが、女性芸人にもけっこうな数の票が集まりました。そこで、声が多かった“ちょうどいい”ブス芸人についてもコメントを見ていきましょう。
【イモトアヤコ 10票】
「親しみやすい顔立ちで、本当に不細工ではなくけっこうキレイなところが、ちょうどいいブスと言いやすいのではないか。でもこの言葉はあまり好きではない」(38歳・東京都)
「真面目そうだし、気を使わなくていいオーラを出している」(27歳・神奈川県)
「本業は女優ではないけど、意外とナチュラルでかわいい感じもあるから」(39歳・秋田県)
【大久保佳代子 5票】
「顔は“下の上”だが、色気でカバーしている感」(24歳・新潟県)
「綺麗にも見えるし、ややブサイクにも見える」(27歳・兵庫県)
「最近きれいになってきたと思う」(23歳・埼玉県)
【横澤夏子 3票】
「性格がよさそうで、内面がかわいいからかわいく見える」(31歳・愛知県)
「完全にブスではない。きれいだと思う」(26歳・新潟県)
【いとうあさこ 3票】
「美人でもないし特別なブスでもない、愛嬌もあるのでちょうどいいのかと」(33歳・大阪府)
「嫌味がない。好きなブス」(34歳・東京都)
【ブルゾンちえみ 2票】
「ブームが来てからも自分を見失わずに、礼儀正しい人だから」(27歳・宮崎県)
【渡辺直美 2票】
「ぽっちゃりだけれど好き」(31歳・佐賀県)
◆
自分のことを「ちょうどいいブス」と名乗り、ドラマ『人生が楽しくなる幸せの法則』の元となるエッセイ『ちょうどいいブスのススメ』を出版した相席スタートの山崎ケイがわずか1票だったことはさておき、女優陣同様、好意的な意見が大半を占めた印象です。
すなわち女性にとっての“ちょうどいいブス”とは、親しみが湧く風貌を持ち、かつ好感度の高い要素を持つ同性なのかもしれません。
「男は顔じゃない」とはいいますが、「女だって顔じゃない」と声を大にして言いたい多様性の時代。“ちょうどいいブス”というフレーズは、堂々と生きていることで得られる現代女性の勲章という見方もできるかもしれませんね。
<文/雛菊あんじ>