「年末年始、もっともジャニーズ界隈で話題を集めたのは、やはりなんといっても滝沢秀明のラストステージとタッキー&翼の“再結成”でした」
と、あるテレビ誌記者は語る。
ジャニーさん表舞台から一線引く!?
「彼らがジャニーズJr.の黄金期と呼ばれた時代に放送された『8時だJ』(テレビ朝日系)をゴールデン特番として復活させ、そこに嵐や関ジャニ∞、山下智久といった豪華な面々を集結させました」
大型音楽特番でもないと共演しない顔ぶれに加え、俳優として活躍する生田斗真、風間俊介、長谷川純も出演し、山下智久を加えて伝説のユニット『4TOPS』を再結成。『8時だJ』だけでなく『カウントダウンコンサート』でも、タキツバのバックとしてパフォーマンスをした。
「これには、事務所とタレントからタッキー&翼への感謝を感じました。また今後、重要な役割を担うことになるタッキーへの期待度がうかがい知れます。カウントダウンコンサートで、近藤真彦、東山紀之、堂本光一から花束が渡されたことも、新幹部タッキーの重要さを多くの人に知らしめることにもつながりました」(前出・テレビ誌記者)
滝沢は、プロデューサー・演出家としてジャニーさんの「後継者」として指名されたことは周知の事実である。
「ジャニーさんが、また一段、表舞台から一線を引いたような印象があります」
と、ある芸能ジャーナリストは言う。
「まず紅白歌合戦で、若手グループに大量のJr.をバックとして登場させ、ド派手なパフォーマンスをさせるのが、近年の名物になっていました。
ところが昨年の紅白では、King & Princeのパフォーマンス中に、Jr.が客席通路に登場したのに全く顔が映らないほど。近年の『見せたかったのはむしろJr.?』的な要素は全くありませんでした。
自身が紅白の大ファンだというジャニーさんならではの、力の入りすぎたJr.演出がなかったことで、Jr.ファンはがっかりしたと同時に、ジャニーさんは完全ノータッチなのではと噂されました」
ジャニーさんの不在感を、カウントダウンコンサートからも感じとることができたと、前出の芸能ジャーナリストは指摘する。
「ジャニーさんお気に入りの中山優馬と屋良朝幸の不在がまず気になりました。前回は堂本剛の耳にも配慮し、VTR出演となったKinKi Kidsも出演せず、光一が最後にタキツバに花を渡すために登場しただけ。
光一のジャケットの背中に、剛の顔写真をくっつけて登場するという粋な演出もありましたが、今回はキンキとしてのパフォーマンスはなかった。ジャニーさんは、舞台やコンサートの千秋楽は、『寂しくなっちゃうから』と行かないことが時折あるんです。
タッキー&翼の最後の大舞台も、同じように寂しくなるからその場で見たくなくて、優馬や屋良、剛あたりと大晦日を一緒に過ごしてたりして、なんて妄想を膨らませるファンもいたようです(笑)」
また、年末年始のジャニーさんの目は、帝国劇場に向きっぱなしではないかとの見方もある。
「帝劇の『ジャニーズ King & Prince アイランド』。タイトル通りキンプリがメインですが、今回はこれからの未来を担う世代として、5忍者や7 MEN 侍、そしてHiHi Jetsなど若いJr.の活躍が例年以上に目立ちました。
さらに、アメリカ在住というキャメロン君という小学生のJr.を大きくフューチャーするパートがありました。舞台後半には、ジャニーさんの大好物である2020年の東京五輪を意識した、東京や日本の魅力を伝える年上組Jr.を中心としたパフォーマンスコーナーも設けられ、ジャニーさんが目一杯、前線に立っている濃密な空気を感じました」(前出・ジャーナリスト)
現在はJr.を中心に手がけるとされるジャニーさん。なかでもお気に入りのグループが、かつて『東京B少年』と名付けられたグループだ。
「昨年11月に、『Sexy美少年』と改名したばかりなのに、年明け早々、今度は『美 少年』とさらなる改名が発表されました。“美”と“少年”の間に空白を設けたりするところや、急な思いつきなのか、気まぐれで改名するところは、ジャニーならではのセンスを感じます。
4月に新元号が発表されたら、Hey! Say! JUMPのようにその名前を付け、『○○(新元号)美少年』や『美○○少年』と、さらなる改名もあるのではと思われます」(前出・ジャーナリスト)
タッキーにJr.の育成を任せる一方で、ますます自分の夢や理想を追求していきそうなジャニーさんである。
<取材・文/渋谷恭太郎>