「儀式始まるんスよ、夜」
木村拓哉は、お正月恒例の人気番組『さんタク』(フジテレビ系)にて、同じく芸能界に身を置く娘を持つ明石家さんまに、次女のKoki,について語った。Koki,は昨年7月にモデルデビュー。ファッション誌を中心に活動し、シャネルなどの高級ブランドのアンバサダーを複数務めるなどの活躍を見せている。
「よく、バレーボール選手、バスケットボール選手がどんどん背が伸びるっていうじゃないですか。あれ、高く飛びたいからって背が伸びるってわけじゃないらしく、着地のときの、かかとの骨の“ドン”ていう衝撃から成長ホルモンが分泌されるらしいんです。それを聞いた本人は、背伸ばしたいから、夜になると……」
そう話しながら、木村は番組内で娘のトレーニングを実践。背伸びをするようにかかとを上げて、そのままトンと地面に下ろす動作をやってみせた。一軒家の木村家では夜になると、上階にあるKoki,の部屋から“トン”という音が響いてくるのだという。
「昨年の仕事ぶりを見てもわかるように、Koki,さんは、日本での活動よりも海外志向が強い。現在身長170センチですが、海外で活躍する日本人モデルの多くは180センチ近いですから、もっと身長が欲しいと思っているのでしょうね」(ファッション誌編集者)
こちらの“儀式”は、はたして身長を伸ばす効果が本当にあるのだろうか。
「その動きは、“かかと落とし”と呼ばれ、いま健康についてのブームのひとつとして流行っていますね。欧米ではヒールリフト(“かかと上げ”)って言い方で昔からあるんですよ」
そう話すのは、新潟大学名誉教授で医学博士の岡田正彦先生。海外で昔からポピュラーとなれば、効果もある?
「結論から言うと、かかと落としで身長が伸びるといったことはありえません。確かに、ある程度の強度の運動によって成長ホルモンが一時的に増えるということはあります。
しかし、一時的に増えたとしてもすぐに元に戻り、身長の伸びには寄与しません。さらに、かかと落とし程度の軽い運動では成長ホルモンが増えるということもありません。身長は7割から8割は遺伝子で決まり、残りは食生活。運動が入り込む余地はほぼゼロだということが研究でわかっています」
岡田先生によると、遺伝の要素以外で身長を伸ばしたかったら、成長期に栄養価の高いバランスのとれた食事をきちんととるしかないという。
「かかと落としなんて効果のないことをしなくても、今すでにすごくいいスタイルですから、彼女はすごくいい遺伝子を持っているんだと思いますよ(笑)」
身長での父越えはあるか。