「昨年、ブレイクした二世の代表格といえば、木村拓哉さんと工藤静香さんの次女・Koki,さんでしょう。昨年5月、ファッション誌『ELLE JAPON』でモデルデビューし、8月には日本初かつ歴代最年少で『ブルガリ』のアンバサダーに。大手飲料水メーカーのCM出演を果たすなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです」(スポーツ紙記者)
昨年1月、芸能界デビューとほぼ同時にCMに起用された二世が、小日向星一だ。
「星一さんは、ドラマや映画にひっぱりだこの実力派俳優・小日向文世さんの息子です。昨年1月1日から放送されたいすゞ自動車小型トラック『エルフ』のCMで親子共演を果たし、文世さんそっくりのやさしい顔つきが話題になりました。今年は松田龍平さん主演の舞台に出演も決まっています」(芸能プロ関係者)
星一の所属事務所に話を聞こうとしたところ、
「そのような取材を受けさせていただくのはまだ早いと考えております。今年はまずは役者としての地固めの年です」
とのこと。
父のような、いぶし銀の演技が光る名バイプレーヤーになることを期待したい。
Matt
デビューのきっかけは親の七光でも、その後は親に頼らずに独自の路線を突き進んでいく二世も少なくない。
昨年、奇抜なビジュアルで注目を集めたMattは、プロ野球界のレジェンド・桑田真澄の次男。
「父親の桑田さんとあまりにもかけ離れたビジュアルが話題となり、日本テレビ系のバラエティー番組『踊る! さんま御殿‼』や『しゃべくり007』など多くの人気番組に出演しました。さらに、その美意識の高さから、美容雑誌『VOCE』にビューティーマニアというモデルとしても登場しています」(テレビ誌ライター)
そんなMattに目標としている人物を聞いてみると、
「目標の人はつくらないようにしています。なぜかというと、オリジナリティーがなくなるからです。独自の感性を大事にするように心がけています」
二世でトクしたことがあるか、という質問に対しても冷静な答えが返ってきた。
「“経験者”が家にいるということは、とても心の支えになっています。何か問題や悩みごとがあった際は、的確なアドバイスをしてくれて、本当に助かっています。
小さいころから父が仕事をしている姿を見たり、現場にも連れて行ってもらったりしていたので、人前に出るときの責任感や他人との接し方が自然と身についていました。なので、初めてテレビに出たときや、アクシデントが起きたときも、緊張せずに冷静に考えることができました」
自分の恵まれた環境に対しては、
「人一倍、努力しなくてはいけないと思っています。この家に生まれてよかったと思っていますし、好きなことができる環境にいられることはとても幸せなことです。今いる場所でベストを尽くしていきたいです」
この謙虚さは父・桑田から学んだという。
「有名になりチヤホヤされると、天狗になる人がほとんどですが、父はいつどんなときでも謙虚な姿勢で、誰に対してもやさしく振る舞い、人を幸せにしています。そんな姿にいつも感動しています」
今年は音楽をメインに活動していくというMatt。一昨年は『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)でピアノ演奏を披露して視聴者を驚かせたが─。超進化し続けるビジュアルだけでなく、音楽家としての彼にも注目してみたい。
ゆりあんぬ
Matt同様、親と似ても似つかないビジュアルで話題となったのが、ゆりあんぬ。
「昨年12月、フジテレビ系の情報番組『ノンストップ』で、昭和のアイドルグループ『おニャン子クラブ』の元メンバーで、タレントの内海和子が、ホラーパンクバンド『XTEEN』としてデビューしたゆりあんぬさんが自分の娘であることを告白しました。
ビジュアル系バンドに憧れ、大学生のころから個性的な服装や髪型にするようになった娘に対しは、内海さんは悩んでいたそうです」(前出・テレビ誌ライター)
ゆりあんぬに母・内海の尊敬できるところを聞くと、
「美意識の高さ。50代なのに姉妹に見られるくらい、ママはカワイイから。まねしているけど、あんぬは整形手術とかまでしたから、ちょっと行きすぎた美意識をもっちゃった。でも、それはそれで悪いことじゃないと思う」
と、自身が整形手術したことをあっけらかんと告白。二世であることには、
「トクしたことは、仕事が増えたこと。ソンしたことは“親の七光”ってすぐ言われること。ママとあんぬは、同じアイドルでも水と油くらい違うし、七光ってたら、もっと別のことをしていると思うし、もっと頭もいいと思う」
そんな彼女に母・内海も今では“自分の個性をちゃんと前に出している”と評価し、“やるならやり遂げる。自分の生きる力にしてほしい”とこれからのアイドル活動にエールを送っている。そこで、ゆりあんぬに今後の活動についても聞いてみると、
「『XTEEN』は'19年2月で1周年を迎えますので、2月下旬はみんな予定を空けておくこと。常に叛逆と殺意を持ってGIG(ライブ)に挑んでるから、みんなも全力でかかってこいや卍」
母親のお許しを得た彼女は、自分のやりたい道を突き進んでいるようだが─。親としては、ほどほどにしてほしいのも本心か⁉
野沢オークレア
《本当に好きな道を見つけて、さらにそれを仕事にするって、また別の勇気がいる。でも長女は躊躇なく飛び込んだ。それは親としてはいちばんうれしいこと。だからもうね、こちらが長女の仕事に慣れるしかないんです》
雑誌のインタビューで娘への思いを語ったのは、お笑い芸人の野沢直子。
「野沢さんの長女、真珠・野沢オークレアさんは、総合格闘家なんです。一昨年7月、さいたまスーパーアリーナで開催された格闘技イベント『RIZIN』に参戦して圧勝。さらに水着姿の写真集を出版するなど、美人格闘家として注目を集めています」(前出・スポーツ紙記者)
昨年末の同イベントでは、プロ初黒星を喫し、崩壊した顔面を自身のインスタグラムで披露した。親の心、子知らず─。娘がボコボコに殴られた姿は、たとえ女芸人・野沢でも笑いに変えることはできないだろう。
渡辺裕太・小園凌央
両親ともに有名人という“十四光”二世にも注目したい。その筆頭が、俳優の渡辺徹とタレントの榊原郁恵の長男・渡辺裕太だ。
「'13年にタレントデビューし、今では日本テレビ系のニュース番組『news every.』の中継レポーターや、『幸せボンビーガール』のロケ担当などレギュラー6本。両親の血を受け継ぎ、ロケでの振る舞いやレポーター技術は二世タレントの中ではピカイチですね」(前出・テレビ誌ライター)
ヒロミと松本伊代の長男・小園凌央は、両親の名を伏せて受けたオーディションに合格して芸能界デビューを果たしてはいるが─。
「やはり、仕事は両親をネタにしたトーク番組の出演がほとんど。最近は吹っ切れたのか、自身のインスタに両親の写真を掲載するなど、有名人である親の恩恵を甘んじて受け入れている感じがしますね」(テレビ誌ライター)
薬丸玲美
タレントの薬丸玲美は、昭和の人気アイドルだった薬丸裕英・石川秀美夫妻の長女だ。昨年4月、ゴールデン帯番組『踊る! さんま御殿‼』に初出演を果たした。
「仕事現場で交流のある方がいることが多く、緊張しないように話しかけてもらっています」
そう語った玲美。同番組への出演時もリラックスしていたのか、司会の明石家さんまに対してもタメ口で、ツッコミの洗礼を受けていた。
「どんな大物タレントに接しても物怖じしないで発言できるのが、二世がバラエティー番組で重宝がられるところ。
番組のオファーが殺到している長嶋一茂さんや石原良純さんもそうですが、思ったことをズケズケ言っちゃうのが視聴者にウケているので、玲美さんもその路線で花開く可能性はありますね」(前出・テレビ誌ライター)
同番組で、彼女は「父に認められるぐらい頑張って、父と共演するのが夢」と語っていたが、『週刊女性』にもこう話した。
「目標とする人はいません。尊敬する人はたくさんいますが、自分らしく今までにいないタレントを目指し、目標とされる人物になれるように日々、努力していきたいと思っています。ひとつひとつの仕事に全力で取り組み、明るく元気にいろんなことに挑戦したいです」
“はなまる”なタレント人生が待っているかも⁉
千葉真一の長男である新田真剣佑はイケメンっぷりで人気だが、昨年10月、次男の眞栄田郷敦も芸能界デビュー。俳優、アイドル、格闘家、イケメン……。'19年も二世タレントが芸能界を席巻するのは間違いなさそうだ。