水曜ドラマ『家売るオンナの逆襲』

「私に売れない家はありません」「GO!」が口グセの北川景子演じる天才的不動産屋・三軒家万智の活躍を描いた続編『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系・水曜夜10時〜)。パワーアップしたシーズン2の注目ポイントとは─。

スゴ腕のライバル登場。“家売るオトコ”の正体

 “私に売れない家はない”がモットーの天才的不動産屋・三軒家万智の活躍を描いた痛快“お仕事ドラマ”の続編。ヒロインの万智を演じるのは北川景子。脚本は大石静。

連続ドラマ(2016年)、スペシャルドラマ('17年)を放送し、もっと続けていきたいと思った作品です。北川さんも“また戻ってきたい”と言ってくれました。

 大石さんとは昨年1月くらいから構想を練っていたんですが、(続編を)やるからには、パワーアップしたものにしたいという気持ちが強く、その思いを“逆襲”に込めました

 と、小田玲奈プロデューサー。

「万智は地方から東京に戻ってきて家を売りまくり、ライバルとの販売合戦など大暴れします。万智のヒョウ柄のコートや派手な色の服のコーディネートも、攻めの姿勢の表れ(笑)。前作から引き続いて登場する人物たちも、それぞれパワーアップしています」

 万智の古巣、テーコー不動産新宿営業所の上司で万智が結婚した屋代役の仲村トオルをはじめ同営業所で働く庭野役の工藤阿須加、足立役の千葉雄大、退職後に離婚、シングルマザーになった白洲美加役のイモトアヤコ、バーのママを演じる臼田あさ美らが再集結した。

 今回、新たに登場するのは、松田翔太が演じる留守堂謙治。万智を脅かすスゴ腕の不動産屋だ。

留守堂はイケメンだけどちょっと間抜けなところもある“クールどじ”な愛すべきキャラクター。オファーのときに今後、明らかになる留守堂の正体についてお話ししたら、松田さんは面白がって引き受けてくださいました。松田さんには留守堂を“他人とは時間の流れが違うように演じてください”とリクエスト。見事に演じてくれています」(小田P、以下同)

 万智は屋代と結婚し、地方で不動産屋を営んでいたが、テーコー不動産の熱烈なラブコールで職場に復帰した。新宿営業所のおなじみのメンバーを前に、どんどん家を売っていくが、契約者の周辺にはいつも留守堂の影がチラついていた。

「負け知らずだった万智が留守堂に完敗します! どんな負け方をするか? 大敗を喫した万智はどんな“逆襲”に出るか、ご期待ください」

新婚・万智&屋代のスイートホームは?

 第2話(1月16日放送)では、万智はネットカフェ難民の老女、神子巴(泉ピン子)に家を売ろうと画策する。

ネットカフェ難民の老女は手強い曲者で…

 今後はLGBT、働き方改革など現代社会の問題を盛り込みつつ、万智が家を売る姿を1話完結で描いていく。

「万智が家の売買を通して現代社会を斬っていくお仕事ドラマですが、前作で気づいたのが万智と屋代のキスとか、万智のことを庭野が好きになるとか人間関係の進展を楽しみにしている方が多いんです」

 万智と屋代は新婚だが、“課長”“三軒家君”と呼び合うなど夫婦関係とその描き方は独特。

「万智と屋代の家のシーンは出てきません。どんな暮らしをしているのかは、ふたりの会話や屋代がバーで愚痴るのを手がかりに想像するしかないんです。

 実は、ほかメンバーの家も一切、出てこないんです。クライアント以外の家を出さないのは、ひそかなこだわりです

 万智が庭野らに指令や命令するときに目を見開いて叫ぶ“GO!”も、さらにパワーアップ!

「風を起こすタイミングがポイントなんです。失敗すると衣装や髪が乱れてしまうし、目が乾くこともあるので何度も撮り直すわけにはいかず毎回、真剣勝負で緊張感があります」

 万智はフルコースの朝食を作り、夕食には世界各国の本格的な料理を作り置きするなど強烈キャラが際立つが、彼女にとってそれらは普通のことだそう。そして意外なことに彼女は“普通の幸せ”を望んでいる。

結婚してパートナーと幸せになりたいと思っているけれど、度が過ぎちゃうんですね。無理をしているわけではないけど、人とはずれてしまう。普通に生きることを夢見ている万智がどうなるのかもお楽しみに

◆マスコットキャラは隠れたキーマン?

 テーコー不動産のマスコットキャラクターで、お相撲さんの格好をした“住もう君”。シーズン1からひそかに人気だったが、今回も住もう君が大活躍!?

テーコー不動産のマスコットキャラクター・住もう君

「私も大好きです(笑)。劇中に出てくる“住もう君まんじゅう”は、一般販売され、日テレショップでも買えます。物語では住もう君のブロンズ像が事件に巻き込まれますので、ご注目ください!」