年始早々、世間を賑わせるニュースが飛び込んできた! 英紙『ザ・サン』によれば何と、水原希子とイギリスの超人気ボーイズグループONE DIRECTION (ワン・ダイレクション)のハリー・スタイルズとが交際しているというのだ。
同紙によると、ハリーはここ数カ月、水原に会うために東京を数度にわたり訪れており、互いにインスタグラムをフォローし合っているという。過去にテイラー・スウィフトらと浮名を流したこともある超大物だけに、国内外から大きな反響があったが、すぐに水原はTwitterで報道を全面否定。「会ったこともない」とキッパリの様子だが──。
何かと“炎上”のイメージがついてしまったお騒がせモデル・水原希子の最新ニュースをコラムニストの辛酸なめ子さんとともに考える。
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──かなりスケールのデカいニュースでしたね。
辛酸「海外セレブと日本で活躍するタレントのカップルといえば、これまで後藤久美子とジャン・アレジ、こずえ鈴とベンジー・マッデン(キャメロン・ディアスの現夫)、道端ジェシカとジェンソン・バトンといったカップルが思い出されます。今回はそんなセレブたちのなかでも一番モテるような男性との報道ということで、驚きと同時に快挙だなと感じました」
──さかのぼれば、ジョン・レノンとオノ・ヨーコなんかもそうですよね。ただ、水原さんは報道後、Twitterで交際を完全否定。さらに《1度もお会いした事もありません》と言及していました。
辛酸「そうですね。ただ、今もお互いインスタグラムをフォローしあっているので今後どうなっていくかまだわからないですよね……。去年とあるブランドのパーティーに行ったときに、海外セレブモデルのベラ・ハディッドがいたんですけど、そこに水原さんもいらっしゃって、ふたりで会話しているのを見かけました。
ブランドの方いわく、“今の時代、海外セレブも日本のモデルもインスタのフォロワーが多い同士だとお互いを認識しあっていて、インスタ上でつながったりもするんですよ”とのことでした。出会うのが難しかった昔と違い、今はインフルエンサー同士、顔見知りのような時代なのかもしれません」
──そうなんですね……! ハリーは昨年もプライベートを含め3度も来日、2019年の年越しも日本で過ごしたようです。よくパニックにならなかったですよね。
辛酸「お忍び来日の際、買い物している姿がインスタにアップされていましたが、ニット帽をかぶるとオーラが消えるのか、その辺にいる兄ちゃんのような雰囲気が出ていたので意外とバレないのかもしれません。彼は親日家のようで、ネットには“ハリー・スタイルズの日本語力が急激にアップ”といった記事もありました。“トイレどこですか?”、“酒、いかがですか?”といった言葉も覚えたそうです」
「私たち噂になっちゃってるよね〜」
──今回の交際報道も、ハリーが度々日本を訪れて、かつ水原さんと相互フォローしていることから出た疑惑ともされています。「会ったこともない」とは言いつつ、実際は付き合っているといった可能性は……?
辛酸「数年前に水原さんがBIGBANGのG-DRAGONと交際していたときは、ペアリングをはじめ、かなり“匂わせ”が多かった印象があります。もし本当にハリーと交際していたとしたら、もうすでにインスタ等で匂わせまくっていたんじゃないでしょうか。“ハリー・スタイルズと交際”なんてメリットしか考えつかないですし……。
ただ今回、自ら交際を否定したということは、G-DRAGONを含め人気の男性と付き合ってきたことでファンの怖さを感じているのかもしれません。ハリーのファンなんて何億人いるかわからないですし、“呪いの念で殺される”くらいの思いがあったのかもしれないです」
──それでもインスタのフォローを外したりはしないんですね。
辛酸「それこそ、“いつか出会えるかも”という思いがあるのかもしれないですよね。もうすでにインスタのダイレクトメッセージで“私たち噂になっちゃってるよね〜”というやりとりを始めているかもしれません。
道端ジェシカは結局バトンと離婚してしまったので、ぜひ水原さんにはその雪辱を晴らしてほしいというか、リベンジの意味も込めてハリー・スタイルズと交際してほしいです。せっかく噂になったんだから、ぜひそれを活かしてほしいです……。
同じ時間に同じ場所にいたとわかる“匂わせ写真”をお互いインスタにアップして欲しいですね。チームラボの展示会場でだとか、ロボットレストランとか……」
──同じ日にロボットレストランの写真を上げたら一発でバレそうですね……。でも、そうなったら、いよいよ世界中に名を轟かせることになりますね。
辛酸「これまで便座に座ったり、ノーブラだったり、土足で畳に上がったりとさまざまな写真をアップして炎上してきた彼女ですが、あれも日本で受け入れられないだけで、世界では全然OKな行動なのかもしれません。海外セレブにはノーブラで生活している人も全然いますし。
彼女の昔のインタビュー記事を振り返ると、中1の時点ですでに好きな芸能人にブリトニー・スピアーズとエミネムの名前を挙げていました。昔から海外志向は強かったのではないでしょうか。これまでの炎上の歴史が彼女のメンタルを強めてグローバルマインドを形成している部分もありそうです」
──海外での活動でいえば、昨年、ドイツのアート・ファッションマガジンの『032c』の表紙に登場し、局部を手で隠した過激ショットを披露しましたが、これが「ワイセツだ」「セクハラ」とプチ炎上したのも記憶に新しいです。
辛酸「これは露出するのが“下半身”というのがネックになっているのかもしれません。田中みな実が『an・an』で“肘ブラ”を披露するのに悩んだとか、そんなエピソードをはるかに超える写真ですよね。“ドイツ”であったりこの雑誌のコンセプト、“コンテンポラリーカルチャーマガジン”といったカッコいい響きも水原さんの出演欲を刺激したのではないでしょうか」
──そんななか、アメリカの映画評論家TC Candlerによるランキング『世界で最も美しい顔100人』に選出された水原さんが、ランキングが主観に基づいて決められていることをフォロワーから知り、《えー!もしそれが事実だったら、とても失礼だね。美の概念なんて みんな違うのに》と発言し、「たまにはいいこと言う」と称賛される一幕もありました。
「これまで何度も炎上してきたからか、ちょっとでもいいことを言うとイメージが良くなるということはありますよね。不良がちょっとした優しさを見せただけで好感度があがるのと同じです。今後、ハリーと本当に交際して誰もが認めるカリスマになれば、例えいったん世界的炎上が起こったとしても、“日本の中では何を言ってもいい存在”にランクアップできるかもしれません。
オノ・ヨーコさんも展示会で自分が絶叫するテープを流したり、お客さんに自分の服を切り刻ませるパフォーマンスをしても、センスがいいアートとして捉えられています。水原さんもあのポジションまでいけば、好きな表現を何でもできるのではないでしょうか」
──ハリーほどの大物を捕まえればそんな地位を獲得できるかも、というわけですね。
辛酸「毎年5月にニューヨークで『VOGUE』により、ファッションの世界的祭典『メットガラ』が開催されます。今年はレディ・ガガらとともにハリー・スタイルズも共同主催者に就任しています。そのイベントは過去に水原さんも参加したことのあるイベント。今年も呼ばれるとなると、ハリーとの対面が実現しそうです……! “世界のキコ”になる日も遠くないのかもしれません。
さらに、今年のテーマは『キャンプについてのノート』だそうで、そのキャンプとは“仰々しく挑発的な振る舞いをする”という意味のフランス語を語源としているそうです。これは、水原さんにバッチリなテーマなんじゃないでしょうか。局部を手で隠しながらハリーにアピールするチャンスかもしれません」
辛酸なめ子/漫画家・コラムニスト。
東京都生まれ、埼玉県育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著は『大人のコミュニケーション術』(光文社新書)『おしゃ修行』(双葉社)『魂活道場』(学研)、『ヌルラン』(太田出版)など。