「佳代さんや圭くんに対して、面白くないという思いはありますが、恨みの感情はまったくありません。圭くんも本当の息子のように思っていましたから。ただ、私は貸したお金を返してほしいだけです」
そう語るのは、眞子さまの恋人・小室圭さんの母親・佳代さんとの間に「金銭トラブル」を抱えている元婚約者の竹田さん(仮名)だ。
《私も母も元婚約者の方からご支援を受けたことには今も感謝しておりますので、今後は元婚約者の方からご理解を得ることができるよう努めたいと考えております》
1月22日、圭さんの代理人弁護士を通じて、主要報道機関向けに文書が発信された。竹田さんに対して、理解を得られるように努力するというが、双方は今後、歩み寄ることはできるのだろうか─。
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そもそも、この騒動に至った発端は'17年12月、本誌が第一報として放ったスクープだった。当時の状況を竹田さんの知人が語る。
「佳代さんは、婚約していた竹田さんに何度もお金を無心していました。圭さんが通っていた国際基督教大学(ICU)の入学金と授業料、アメリカ留学費用、アナウンススクールの授業料、さらには小室家の生活費なども合わせて約440万円に。
佳代さんからの電話はいつも“お金をヘルプしてほしい"というもので、財布扱いされていることに嫌気がさした竹田さんは、'12年9月に婚約解消を申し出ました。
当初の佳代さんは、“月に1万~2万円ずつしか返せない"と、返済意思を見せましたが、数日後には一転、小室さん親子は“贈与なので返済しない"と主張したのです」
本誌の報道から約2か月後、宮内庁は眞子さまと圭さんのご結婚を'20年まで延期することを発表。
さらに昨年8月、圭さんは弁護士資格の取得を目指し、米・ニューヨークに3年間の留学へ。眞子さまとの婚約延期中に、海外へ発った圭さんには疑問の声もあがった。
そして、昨年11月の秋篠宮さまのお誕生日会見では、ついに殿下ご本人から、圭さんへ踏み込んだご発言が。
《今でもその二人が結婚したいという気持ちがあるのであれば、やはりそれ相応の対応をするべきだと思います。(中略)やはり多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません》
圭さんに対して、ここまで厳しいご発言をされたのには理由があるという。
「圭さんは、報じられた母親の400万円以上の借金を“贈与"だと秋篠宮ご夫妻に説明していました。“それならば国民に対して説明を"と、再三にわたり、ご夫妻が求められたのにもかかわらず、実現させていませんでした。一向に動かない小室さんに“トラブルを解決するためのアクションを起こしてほしい"と、ボールを投げられたのでしょう」(秋篠宮家関係者)
この会見から約1か月半がたった1月22日、ついに圭さんが動いた─。
「元婚約者との金銭トラブルに至った経緯を説明する文書を公表したのです。しかし、内容はトラブルになった経緯を記載してあるだけで、解決に至ったというものではなく、記者たちは拍子抜けしていましたよ」(ワイドショーデスク)
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんは、この文書に対して次のような感想を持ったという。
「そもそも、借金トラブルが報じられて1年以上がたちますが、これまで小室さん側はまったくアクションを起こしていませんでした。昨年11月の秋篠宮殿下の記者会見でのご発言があり、まずは第一段階の“説明"ということで文書を出したのでしょう。
しかし、殿下は多くの人に喜んでもらう状況になることまでを求めておられます。この文書が出ただけでは、そこまでは無理でしょう」
小室さんFAXに改めて反論
竹田さんは、この文書に首をかしげる。
「最初に『週刊女性』で報じられてから、1年以上も小室さんは沈黙し続けていました。それはいったい、どういうつもりだったのか。今回の文書も一般的に考えたら、私と話し合って解決してから公表するべきだと思います」
文書内容の事実関係に対しても、竹田さんは反論する。
「私が婚約解消を申し出た際に、貸していたお金に関して佳代さんが“清算させていただきたい"と申し出たとありますが、そんな言葉を聞いた覚えはありません。
佳代さんからの電話で“月に1万~2万円ずつしか返せません"と言われ、それだと途方もない年月がかかってしまうので“考え直してください"と言ったのです。
文書に私が“返してもらうつもりはなかった"と言ったと書かれていますが、そのような覚えはありません。ただ、小室家の経済状況が厳しいことは知っていたので、“金額については考慮します"とは言いました」
婚約解消の理由を話さなかったことについて、竹田さんはこう述懐する。
「確かに、婚約解消時にその理由は申し上げませんでした。しかし、婚約してから2年間、結婚の準備はおろか、私が運転する車をタクシーがわりにされたり、3人でいても疎外感があったことも関係を解消しようと思った理由です。
あるとき、ふたりがウチに来た際に、婚約解消を申し出ました。ただ、まだ20歳前後の圭くんを傷つけたくなくて、金銭が理由だとは言えなかった。そのとき、佳代さんはあっさりと受け入れていましたよ。正直、引き止められると思っていたので、肩透かしを食らった感じでした」
圭さんの“お気持ち文書"には、竹田さんと食い違う部分も多いが、公表された同日、竹田さんの自宅に佳代さんの代理人から「書留」が届いた。同封されていた文書には、
「過去の経緯などについて、双方で行き違いがあるのならば、解消したい。直接お会いして、ご意見を承りたいので、ご検討していただきたい。ただし、依頼人との直接のやりとりは避けてほしい」
といった内容が記されていたという。
実は、小室さん側は竹田さんに対して、“お金を払う"用意があるというのだ。
「小室さん親子には、元婚約者から受けたお金の支援を“贈与"と主張していることから、借金を返済するという形ではなく、“慰謝料"や“迷惑料"などの名目としてお金を払う可能性があるそうなんです。もちろん、双方で話し合ったあとに金額などは決定していくと思います」(前出・秋篠宮家関係者)
名目は“和解金”でも“慰謝料”でも
当事者の竹田さんも、最低額のお金さえ戻ってくるなら“和解"すると本誌に語った。
「本音は全額を返金してほしいですが、最悪、生活費は諦めてもいいと思っています。ただ、ICUの入学金と授業料、アメリカ留学費用、アナウンススクールにかかった費用は、小室家が生活をしていくのに関係のないお金なので、必ず返してほしいです。
お金を返してもらえるなら例えば“和解金"という名目などでも納得して、この件は打ち止めでかまいません。
少なくとも、相手側は1歩踏み出してきたし、私も弁護士と相談しながら今後、協議を進めていくつもりです」
和解するに至る条件の金額を合計すると300万円ほどになる。
くすぶっていた金銭問題が解決の方向に向かった場合、眞子さまと圭さんのご結婚にも進展があるというのは、ある宮内庁関係者。
「婚約延期の最大の原因は、間違いなく“借金トラブル"です。秋篠宮さまは、この問題を解決し、多くの人から祝福される状況になることを求められています。とはいえ、ご結婚というのは、たとえ皇族であっても、お互いの意思があれば実現できます。
しかも、多くの人から祝福される状況というのは、数字では測れないものです。借金問題がクリアになれば、殿下が求められている婚約条件を満たしているに等しいので、おふたりにご意思がある限り結婚する方向へ進んでいく可能性は十分あるでしょう」
ご結婚への第一歩を踏み出した小室さんだが、これからが正念場だと言えるだろう。