大野智

 2020年末をもって活動を休止する嵐。メンバー5人は、残り2年間を応援してきてくれたファンのために、全力で走り続けていくことだろう。

「11月に迎える20周年を記念したコンサートツアーのほか、『東京五輪』が開催されます。当然、国民的スターとして関り、世界的なイベントを“花道”として有終の美を飾りたい。そのために設定した、“2年後”という期間が見えますね」(芸能レポーター)

東京五輪よりも重要な催事

 一方で、「2020年末をもって」としなければならない理由が、もう一つあるのだとも。それは……、

ともすれば、ジャニーズにとって、東京五輪よりも重要な催事かもしれない。20年12月12日、“マッチ”こと近藤真彦がCDデビュー40周年を迎えるのです。

 当然、大々的な記念コンサートツアーを組んで盛大に祝うことでしょう。“それと嵐と何の関係が?”と思われるでしょうが、大いにあるのです。特にリーダー・大野君にとって(苦笑)」(芸能プロ関係者)

 さかのぼること4年前、マッチが35周年記念全国ツアーを行っていたときのこと。その最終日である12月12日に、TOKIOをはじめとした、ほとんどの後輩グループのメンバーがマッチのお祝いに駆けつけたのだった。

 当然、嵐からも櫻井翔、相葉雅紀、そして大野智が登場。大野はグループを代表して、

“ぜひ40周年まで頑張ってください。その時はボクも40歳なので、またこのステージに立ちたいので、5年後にまたやってください!

 と、40周年記念コンサートでの“再会”を約束していたのだった。

 たしかに当時、ほかにもマッチが歌番組に出るごとに、嵐もコラボ出演をするなどステージを盛り上げていた。

当然、今回も40周年を祝うため、花を持たせるためにも、大野君は“約束”を果たさなければならないでしょう。奇しくもマッチの40周年と重なってしまった5人のラストイヤーが、先輩の“世話役”としての1年になってしまわないか心配ですね」(前出・芸能プロ関係者)

 活動休止まで1か月を切る20年12月12日、マッチのコンサートが行われれば、嵐ファンが殺到するのかもしれない。

 それにしても後輩の有事に、今なおノーコメントを貫いているマッチ。そういえば16年時のSMAP解散時も同様に“ダンマリ”を決め込んでいた。こんな時こそジャニーズの“長男”として、物言ってもよさそうだけど?

マッチ自身も、かつてはアイドル活動と並行して、いや、一時は本格的にレース活動にのめり込むなど、“第2の人生”を夢見た身です。大野君の“自由な生活がしてみたい”気持ちもわかるのでしょう。後輩にもそれぞれの道や事情があると尊重し、あえて何も言わないのだと思います。

 そして嵐は、あくまで“活動休止”です。また互いの周年記念を祝いあえるよう、戻ってきたときには温かく迎え入れられるように、長男として待っているのだと思います」(テレビ局幹部)

 見守るスタンスのようで。