新人刑事とおじさんのわちゃわちゃ感が楽しい
新人刑事がシェアハウスに住む退職警察官たちに振り回されつつも事件解決に奮闘する刑事ドラマ。原作は、加藤実秋の『メゾン・ド・ポリス』シリーズ。
主人公の牧野ひより役は、刑事役初挑戦の高畑充希が演じる。
高畑は自らのアイデアで、髪を20センチ切って役作りして挑むことに、
「髪を短くして、スーツを着て、黄色のダウンを着てひよりになると、すごく強くなれたような気になります。気持ちが強い人なので、私自身の気持ちもアクティブになり、私生活で女の子らしさを忘れてしまいそうです(笑)」
原作を読み込んで、その世界観に魅了された橋本芙美プロデューサーは、ひよりのキャスティングについてこう語る。
「特殊能力があるわけでも、性格に問題があるわけでもないし、熱血すぎるのでもないひよりは、ただ真相を突き止めたいと奔走するヒロインです。等身大の新人女性刑事は、簡単なようで実は難しい役どころ。演じられるのは、さまざまな役を個性豊かに魅力的に演じてきた高畑さんしかいないと思いました」
“メゾン・ド・ポリス”は、退職警察官だけが住むシェアハウス。ひよりは、上司の指示でここを訪れて以来、クセの強い“おじさま”5人とともに事件解決に向けて奔走する。
「当初から刑事ものでありつつ、擬似家族のホームドラマの要素を両立させることを目標にしていましたが、実際に6人のわちゃわちゃ感をお楽しみいただけているようで、うれしいです」(橋本P、以下同)。
雑用係でいじられ役だけど、どこか陰があり、ひよりの持ち込んだ事件では、アクションも見せるキレ者の夏目(西島秀俊)、優しく見守りながらもときにはズバッと意見を言う伊達(近藤正臣)、科学捜査のときに鋭い眼差しを見せる藤堂(野口五郎)、昭和のオヤジのように頑固だけど愛嬌がある迫田(角野卓造)、笑顔がキュートで男おばちゃんのような高平(小日向文世)。
「それぞれ魅力的でカッコよさのあるおじさまたちです。
新人刑事のひよりは毎回、事件を通して刑事として成長していきます。と同時に、幼いころに父を亡くした彼女は先輩であり、父のような5人のおじさまの背中を見ることで、人間的な成長もしていきますので、ご期待ください」
ひよりや夏目の過去が明らかに。キーマンは?
事件の捜査をするひよりのバディのように行動をともにする夏目は、原作よりも年齢を若く設定している。
「視聴者の方が、ひよりと夏目の恋愛要素も自然と期待してしまうようにです」
NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』では親子役で共演した高畑と西島が、本作では恋人に? そして、神出鬼没の瀬川草介(竜星涼)との関係も気になるところ。
「今まではムードメーカーだった草介が今後、変わっていくので彼の動向にも、ぜひ注目してください。
1話完結の物語では、おじさまたちの家族の問題や悩みなども出てきます。
さらにこの先は徐々に、ひよりの父の死の真相、陰のある夏目の過去も明かされていきます。
すべてを知っていそうな伊達、黒幕は藤堂なのか? など憶測が飛び交っているようですが(笑)。いろいろと想像してお楽しみください!」
“メゾン・ド・ポリス”のおじさんを演じる共演者たちに癒されている高畑が命名した“おじキュン”。あなたは、このドラマのどこに“キュン”となる?
■シェアハウスのおじさま犬
“メゾン・ド・ポリス”の番犬は、警察犬を引退したバロン君。
「候補の犬が3頭いたのですが、バロン(男爵)のイメージから真っ黒なシェパードに決めました」(橋本P)
バロン役のケンシン君は、人間の年齢でいうと、還暦越えの老犬。“メゾン・ド・ポリス”にはぴったりの“おじさま犬”なんです!
■ダンディー伊達のセーターに注目!
いつもおしゃれな手編みのセーターを着ている伊達。伊達の現役時代に奥さんが編んだものだけど、着る機会がなかったので、今着ているそう。
「伊達さんのセーターは、衣装部が古着屋をめぐって大量に集めてきた中から選んでいます。視聴者の方からも好評でうれしい限りです」(橋本P)
■おしゃれ懐かしいアナログゲーム
気づいてましたか? “メゾン・ド・ポリス”の階段下にあるゲームコーナー。将棋やチェス、ダーツの的にルービックキューブなど、今ではレアになったゲームがたくさんあるんです。
「伊達さんが座っているリクライニングチェアや、藤堂さんがよく使うツボ押しなど健康グッズもよく登場しますので、ご注目を」(橋本P)