有安杏果

 『ももいろクローバーZ』の元メンバー・有安杏果の交際報道が物議をかもしている。

 2月6日、有安は、精神科医である一般男性と結婚を前提に交際していることを、自身のツイッターで発表。その2日後、『FRIDAY』(2月22日号)の表紙には、

『有安杏果 精神科医(48歳)と「禁断の愛」』

 という大きな文字が躍った。

 週刊誌にネガティブな記事が出る前に、タレントサイドが先手を打つというのはよくある話だが、案の定、同誌の記事はふたりに批判的な内容だった。

 有安は、昨年1月に、「普通の女の子に戻りたい」と『ももクロ』を卒業し、芸能活動休止を発表したのだが、今年1月にソロでの芸能活動再開を、自身のSNSで発表した。ちょっと早い再開かもしれないが、同様なことを言って引退したタレントが芸能界に戻った事例もあるのだから、まあ、いいんじゃないか。

 ただ、有安の場合は、交際相手とされる精神科医が絡んでいるので、話がややこしくなる。

再スタートを不安視の声

 同誌によれば、有安と医師は脱退発表の数年前から知り合いで、脱退・活動再開発表の背景に、医師の“助言”があったのではないかとしている。

 『ももクロ』脱退と同時に所属事務所を辞めた有安が、活動再開のために新たに所属した事務所の代表が、その医師となっているからだ。

 これは『ももクロ』在籍中から、ソロ活動を懇願したものの前事務所が許可しなかったために、彼女が強硬手段に出たというところなのだろう。しかし、周囲がソロ活動に反対したのは、音楽界の現状をみて、そして彼女の将来を慮ってのことと思われる。

芸能界のルールに反したとまでは言いませんが、“マナー違反”ですね。元所属事務所は面白くないでしょう。1年たったから、そろそろいいと思ったんでしょうが、普通の生活がしたいと言ってグループを脱退したのに、ソロ歌手で復帰し、しかも新しい所属事務所の社長が交際相手。これは“引き抜き”とも取られかねません」(芸能プロ関係者)

 再スタートを、不安視する声もある。

「社長と所属タレントが夫婦関係というパターンは、ベテランタレントや俳優さんなどに見られますね。爆笑問題の太田光さんも奥さんの太田光代さんが事務所の社長ですし、遠藤憲一さんも元女優の奥さんと'13年に独立して個人事務所を立ち上げています。

 有安さんも結婚すればそうなりますが、まだ交際相手の段階で、しかもアイドルとなると聞いたことがない。私的な感情が入るとマネージメントが難しいし、もしアイドルが社長とデキていると知ったら、ファンが離れてしまうのではないでしょうか」(前出・芸能プロ関係者)

 『ももクロ』メンバーの中では歌唱力に定評があった彼女のこと、実力派アーティストとなって外野の声を跳ね返してもらいたい。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。